ビタミンB6について
ビタミンB6は、皮膚の健康に多く関わっているため、別名『皮膚のビタミン』とも呼ばれています。また、ビタミンB6を活性化させるためには、ビタミンB2が必要です。ビタミンB6が欠乏すると、ナイアシンも欠乏します。
ビタミンB群には相助作用があるため、個々に摂った時よりも全部一緒に獲った時の方が効果が大きいです。特にビタミンB1,B2,B6は、等量摂取した場合に最も効果があります。
【ビタミンB6の性質】
水に溶けやすく(水溶性)、酸性でやや安定しています。またビタミンB6は、中性・アルカリ・光で分解されるため、長期間の保存にはむかないという特質もあります。
【ビタミンB6の効能・効果・生理機能(働き)】
■たんぱく質と脂肪の代謝に働く
■神経伝達物質の生成に働く
■免疫システムを強化する
■インスリンの合成に働く
■皮膚を健康に保つ
■赤血球作りに働く
■つわりを軽くする
■月経前症候群(PMS)を緩和する
小児喘息の発作を減らし免疫力をアップさせるという報告例もあり、アレルギー体質の人にも良いとされています。また、ピルを常用中の女性もビタミンB6が不足しがちなので、摂取を心がけた方が良いとされています。
【ビタミンB6の発見の歴史】
ビタミンB6の発見者は、ドイツのジエルジーです。1935年ジエルジーが、ビタミンB欠乏症のネズミに起こる皮膚炎がB1やB2では治らず、酵母の抽出物を与えたところ治った事から、この皮膚炎予防因子を『ビタミンB6』と名付けたのが始まりです。この3年後、ビタミンB6の分離に成功しました。
化学名は、ピリドキシン,ピリドキサミンといいます。
【ビタミンB6の摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■男性 1.6mg
■女性 1.2mg (妊婦は+0.5mg、授乳婦は+0.6g)
ビタミンB6のRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は1.6~2.0mg(妊婦は2.3mg、授乳婦は2.1mg)です。
【ビタミンB1を多く含む食品】
ビタミンB6を多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■にんにく(生):1.50mg
■小麦胚芽:1.24mg
■本マグロ(切り身):0.85mg
■そば粉(表層粉):0.76mg
■カツオ(生):0.76mg
■黒砂糖:0.72mg
■うるめいわし(丸干し):0.69mg
■鳥レバー(生):0.65mg
■ひよこ豆(乾)・炒りゴマ:0.64mg
■豚レバー(生):0.57mg
■大豆(乾:):0.53g
■くるみ:0.49mg
■玄米:0.45mg
■アボカド:0.32mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
【ビタミンB6の欠乏症と過剰摂取】
ビタミンB6が欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■口内炎,舌炎,皮膚炎(ビタミンB2不足の合併症として起こる)
■神経過敏になり眠れなくなる
■動脈硬化が進む
■脂肪肝になる
■発疹,じんましん
■足がつる
■手足が痺れる
■うつ状態になる
■妊娠初期はつわりがひどくなる
ビタミンB6を過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■神経系に障害が出る事があります。
ただしビタミンB6は水溶性のため、過剰に摂取された分はすべて排泄されるので、体の組織や器官内にたまることはありません。従って、このような症状は稀なケースといえます。