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化粧品でうすくなるシミ、変わらないシミ

最近の化粧品の進歩は目覚しいものがあると思っています。実際に自分でも取り扱っていて、その効果も実感しています。しかし残念ながら、すべてのシミに有効というわけではありません。


シミは長期間浴びた紫外線が、徐々に皮膚の角化細胞や色素細胞の遺伝子に傷をつけた結果生じます(私は主に角化細胞の異常がシミの原因ではないかと考えています)。


美白化粧品の主な働きは、メラニン色素の産生を抑えたり、できたメラニン色素の色を薄くするというものです。ただしその作用もマイルドなものであり、塗ってすぐに白くなるものではありません。また傷ついた遺伝子にまで働きかけて、それを元の状態に修復する作用もありません(医薬品でさえそのような効果のあるものはありません)。


【正常皮膚およびシミ(老人性色素斑)の断面図】

正常な皮膚です。表皮が緩やかなカーブを描きながら規則的に波打っているように見えます(HE染色)。

シミ(老人性色素斑)です。表皮が下方(真皮側)に向かって厚くなり、異常な角化細胞がメラニン色素を多く含んでいます(緑矢印)。この増えた色素がシミを茶色く見せるわけです(HE染色)。


上の写真は他のページでもお見せした「正常皮膚」と「シミ(老人性色素斑)」の断面写真です。 非常に重要なので、もう一度載せてみました。


この下方(真皮側)に向かって伸びた異常な表皮が、化粧品を塗ることによって左のように薄くきれいな表皮に戻るのでしょうか・・・?


あなたはどう思われます?


私にはとても元に戻るとは思えません。ですから私の結論はこうです。
↓  ↓  ↓  ↓
「もう何年もあるような濃い茶色をしたシミを完全に取りたい方にとって、化粧品の効果はほとんど期待できない」


しかし上の写真ほど皮膚の構造に変化をきたしていないような「肌のくすみ」や「色の薄いシミ」などであれば 、化粧品の美白効果は期待できると考えています。ご自分の皮膚をよく見ていただき、軽症ならば一度試していただいても良いでしょう!


「自分が悩んでいるのは色の濃いシミだけど、どうしても医療レーザー治療以外で治したい」というのであれば、ケミカルピーリング(酸性の溶液を塗り皮膚を薄くはがす)やレチノイン酸療法などがあります。これらは医療レーザー治療を行えないシミなど対しても効果があるため期待されている方法です。

医療レーザー治療

老人性色素斑(シミ)

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