ナイアシンについて
ナイアシンは、血行を良くし肌を健康に保つことから、別名『肌のビタミン』とも呼ばれています。またナイアシンは、アルコールを分解する酵素の補酵素として働きます。
そのためアルコールの摂取量が多いと欠乏状態になり、認知症状も合併するペラグラという皮膚病を引き起こす事もあります。飲酒量の多い人は積極的に摂取した方がよいとされています。ビタミンB6が欠乏すると、ナイアシンも欠乏します。
【ナイアシンの性質】
水に溶けやすく(水溶性)、酸化されにくい性質です。またナイアシンは、熱・酸・アルカリ・光にも強く、加熱調理や保存に強いという特質もあります。
【ナイアシンの効能・効果・生理機能(働き)】
■糖質、脂質、たんぱく質の代謝を促進する
■皮膚を健康に保つ
■アセトアルデヒドを分解して二日酔いを防ぐ
■アルコールを分解する
■血中コレステロールや中性脂肪を低下させる
■脳神経の働きを良くする
■血行を良くし頭痛や冷え性を和らげる
【ナイアシンの発見の歴史】
ナイアシンの発見者は、ポーランドのフンクです。20世紀初頭、ビタミンB1を発見したフンクが米ぬかからニコチン酸(ナイアシン)を分離することに成功しました。その後1937年、アメリカのエルビエムが動物の肝臓から分離したペラグラ予防因子がナイアシンであると発見しました。
化学名はニコチン酸・ニコチン酸アミド(これらの総称がナイアシン)といいます。ビタミンB3ともいわれています。
【ナイアシンの摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■男性 17mgNE
■女性 13mgNE (妊婦は+2mgNE、授乳婦は+4mgNE)
RDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は13~19mgNE(妊娠中、授乳中の女性は20mgNE )です。※単位:NE=ナイアシン等量
【ナイアシンを多く含む食品】
ナイアシンを多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■舞茸(乾):64.1mg ※生:9.1mg、茹で:3.3mg
■たらこ(焼き):56.9mg ※生:49.5mg
■鰹節(削り節):37.4mg
■落花生:17.0mg
■しいたけ(乾):16.8mg
■するめ:14.1mg
■味付け海苔:12.2mg
■鯖(焼き):11.8mg
■えごま(乾):7.6mg
■玄米:6.3mg
■炒りゴマ:5.3mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
【ナイアシンの欠乏症と過剰摂取】
ナイアシンが欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■便秘・下痢・胃炎・食欲不振など、消化器官の異常があらわれる
■頭痛やめまいが起こる
■不安感が起こる(ノイローゼ気味になる)
■口内炎・口角炎になる
■欠乏がひどい場合は、ペラグラ(進行すると痴呆をともなう皮膚炎)になる
ナイアシンは水溶性のため、過剰に摂取された分はすべて排泄されるので体の組織や器官内にたまることはありません。しかし稀に顔面紅潮や皮膚がかゆくなる等の症状が出ることがあります。