ビタミンCについて
ビタミンCは、副腎皮質から分泌されるアドレナリン(抗ストレスホルモン)の生成を助けることから、別名『抗ストレスビタミン』とも呼ばれています。
副腎は体内で最も多くの量のビタミンを蓄えているため、ストレスを受けるとアドレナリンを作るために大量のビタミンCが使われます。また、ビタミンCは強い抗酸化作用があるため、体内の細胞を酸化させる活性酸素とたたかう『抗酸化物質(抗酸化ビタミン)』の一つです。
自然界の動物のほとんどは、自らビタミンCを作り出すことができるが、人間・サル・モルモットは体内で作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。
【ビタミンCの性質】
水に溶けやすい性質です(水溶性)。またビタミンCは、熱・空気・アルカリ・酵素に弱いという特質もあります。
【ビタミンCの効能・効果・生理機能(働き)】
■抗酸化作用・抗癌作用・解毒作用がある
■メラニン色素ができるのを抑え、シミを予防する
■コラーゲンの生成を促進し、血管・皮膚・粘膜・骨を強くする
■免疫力を高める(風邪を予防し回復を早める)→白血球の働きを助けるため
■ストレスや疲労を和らげる
■血中コレステロールを下げる
■ヘモグロビンの合成を助ける
■貧血を予防する
■アレルギー反応を抑える
■鉄・銅・カルシウムの吸収を助ける
■壊血病を予防する
食事で摂取したビタミンCは2~3時間で体外に排泄されます。
また、タバコを1本吸うと、体内から25~100mgのビタミンCが失われます。
お酒はビタミンCの吸収を妨げます。
重労働をする人・スポーツをする人は、体力の消耗とともにビタミンCが失われるので、まめに摂取すると良いとされています。
【ビタミンCの発見の歴史】
ビタミンCの発見者は、イギリスのドラモンドです。1919年、ドラモンドがオレンジ果汁から壊血病予防因子を発見し、この因子が後に「ビタミンC」と名付けられました。1932年には、アメリカのキングらがレモン果汁からビタミンCを分離する事に成功しました。
化学名はアスコルビン酸といいます。
【ビタミンCの摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■成人 100mg (妊婦は+10mg、授乳婦は+40mg)
※最も一般的な摂取量は、500mg~4gとされています。
ビタミンCのRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は60mg(妊娠中、授乳中の女性は70~95mg)です。
【ビタミンCを多く含む食品】
ビタミンCを多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■アセロラ(生):1700mg
■煎茶:260mg
■グァバ:220mg
■焼き海苔:210mg
■赤ピーマン(生):170mg
■芽キャベツ(生):160mg
■黄ピーマン(生):150mg
■ゆず(皮・生):150mg ※汁・生:40mg
■ブロッコリー(生):120mg
■おろし生姜:120mg
■レモン:100mg
■カブ(葉・生):82mg ※茹で:47mg
■カリフラワー(生):81mg
■キウイフルーツ:69mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
食品中のビタミンCは、加熱によって多くが失われてしまいます。
煮るより炒めた方が損失が少ないので、煮物より炒め物にする方が良い。
【ビタミンCの欠乏症と過剰摂取】
ビタミンCが欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■風邪をひきやすくなる
■免疫力や解毒力が弱まる
■肌が荒れ、シミやそばかすができる
■歯茎から出血する
■傷が治りにくくなる
■疲労感や脱力感が生じる
■神経に異常が起こる
■貧血になる
■壊血病になる
ビタミンCを過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■下痢・頻尿・発疹が起こる
■尿酸結石の原因になる
ただしビタミンCは水溶性のため、過剰に摂取された分はすべて排泄されるので体の組織や器官内にたまることはありません。従って、このような症状は稀なケースといえます。