ビタミンEについて
ビタミンEは、血行を良くして肌を健康に保ち、皮脂の酸化を防ぐ働きがあるため、別名『若返りのビタミン』や『血管の掃除人』とも呼ばれます。
ビタミンEには8種類あり、『トコフェロール』と『トコトリエノール』と呼ばれるものがそれぞれ、『α,β,γ,δ』という4種類に分かれます。その中で最も効果が強いものが、『α-トコフェロール』と呼ばれるものです。
【ビタミンEの性質】
脂溶性で、熱や酸に対して安定しています。またビタミンEは、アルカリや紫外線で壊れるという特質もあります。
【ビタミンEの効能・効果・生理機能(働き)】
■過酸化脂質を溶かして、細胞膜を活性酸素から守る
■毛細血管の血行を良くする(血栓予防)
■心疾患・脳梗塞・癌などを抑制する
■生殖機能を維持する
■冷え性・痔・更年期障害を緩和する
■脂肪肝を予防する
■老化を防止する
■流産を防止する
■ビタミンA・C・セレンの酸化を防ぐ
■ビタミンAとともに働いて、環境汚染物質から肺を守る
【ビタミンEの発見の歴史】
ビタミンEの発見者は、アメリカのエバンズです。1922年エバンズらが、ビタミンA・B・C・Dを含んだエサ(脂肪を取り除いた物)で飼育したラットが不妊症になり、レタスを与えると改善することを発見し、このレタス中の未知の物質は『X』と命名されました。この物質は脂溶性化学物質で 、1924年に『ビタミンE』と命名されました。
1936年には、小麦胚芽油などから2種類の不妊予防因子を分離し、それぞれ『α-トコフェロール』『β-トコフェロール』と命名されました。
化学名はトコフェロールといいます。
【ビタミンEの摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■男性 10mgTE
■女性 8mgTE (妊婦は+2mgTE、授乳婦は+3mgTE)
※TE=トコフェロール当量
ビタミンEのRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は8~10mgTEです。
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【ビタミンEを多く含む食品】
ビタミンEを多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■ひまわり油:38.7mg
■アーモンド:31.0mg
■小麦胚芽:28.3mg
■マーガリン:15.1mg
■あんこう(肝・生):13.8mg
■たらこ(焼):8.1mg
■うなぎ(養殖・生):7.4mg ※蒲焼き:4.9mg
■落花生(生):7.2mg ※茹で:6.8mg
■西洋かぼちゃ(生):4.9mg ※茹で:4.7mg
■焼き海苔:4.6mg
■赤ピーマン(生):4.3mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
【ビタミンEの欠乏症と過剰摂取】
ビタミンEが欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■赤血球が破壊され貧血が起こる
■動脈硬化になる
■喘息など呼吸器に障害が出る
■生理痛・更年期障害が進む
■生殖機能障害
■不妊や流産
■肌にしみができる
■老化が早まる
■発癌しやすくなる
■血行が悪くなるため、冷え性・しもやけ・肩こり・頭痛などが起こる
ビタミンEを過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■血が固まりにくくなる
■生殖機能障害などを引き起こす
ビタミンEは、ビタミンA・D・Kと同じく脂溶性だが、その中でも毒性は極めて低いと言われています。