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葉酸について

葉酸は、DNAの形成や細胞分裂に必要で、特に妊婦には胎児の成長のためにも欠かせない栄養素なので、別名『妊婦のビタミン』とも呼ばれています。また葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球を作る働きを助けるため、『造血のビタミン』とも呼ばれています。


胎児は、人間の成長の中で最も細胞分裂が活発な時期なので、この時期に葉酸が不足すると脳神経に異常をきたし、神経管閉鎖障害などを引き起こす場合があり、更に葉酸不足が進むと、二分脊椎や無脳症になる可能性があります。

葉酸不足によるトラブルが生じるのは妊娠4週目頃までとされているので、妊娠を考えている女性は日頃から葉酸を意識して摂取するよう心がけた方が良いとされています。妊娠中や授乳中の女性も、葉酸を多く摂取するよう心がけた方が良いとされています。

葉酸はビタミンB6・B12・Cがないと充分に働かないため、一緒に摂取する方が良いとされています。
※ビタミンCを多量に摂取すると葉酸の排泄量が増えるので、注意が必要です。


【葉酸の性質】
水に溶けやすく(水溶性)、弱アルカリ性では熱に対しては安定しています。また葉酸は、強酸性では熱・酸素・光により分解されるので、長期間の保存に向かないという特質もあります。


【葉酸の効能・効果・生理機能(働き)】
■赤血球の形成を助ける
■細胞分裂や発育を促進するため、胎児や乳幼児の発育を助ける
■病気への抵抗力をつける
■貧血を防ぐ
■口内炎を予防する
■皮膚を健康にする
■母乳の出が良くなる


【葉酸の発見の歴史】
葉酸の発見者は、アメリカのスネルです。1944年にアメリカのスネルらが、肝臓に含まれる悪性貧血予防因子がほうれん草にも含まれている事を発見し、「葉酸」と名づけたのが始まりです。

化学名はプテロイルグルタミン酸といいます。


【葉酸の摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■成人 200μg (妊婦は+200μg、授乳婦は+80μg)

RDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は180~200μg(妊娠中は360~400μg、授乳中は260~280μgです。

※また最近では、グレープフルーツに葉酸が多く含まれることがわかっており、250ccのグレープフルーツジュースで約132μgの葉酸が摂れると言われています。


【葉酸を多く含む食品】
葉酸を多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。

■焼き海苔:1900μg ※味付け海苔:1600μg,干し海苔:1200μg
■鳥レバー(生):1300μg
■生ウニ:360μg
■枝豆(生):320μg ※冷凍:310μg、茹で:260μg
■からし菜:310μg
■たたみいわし:300μg
■モロヘイヤ(生):250μg ※茹で:67μg
■しいたけ(乾):240μg
■ほうれん草(生):210μg ※茹で:110μg
■アスパラ(生):190μg ※茹で:180μg
■春菊(生):190μg ※茹で:100μg
■クレソン(生):150μg
■小豆(乾):130μg
■中国栗(甘栗):100μg
■スイートコーン(生):95μg
■イチゴ:90μg
(含有量(μg)/可食部100g当たり)


【葉酸の欠乏症と過剰摂取】
葉酸が欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。

■貧血になる
■抵抗力が落ち病気にかかりやすくなる
■神経過敏になる
■うつ状態になる
■口内炎になる
■胃潰瘍になる
■動悸や息切れが起こる
■食欲不振になる
■胎児は場合は脳形成不全などの先天異常・幼児の場合は発育不全が起こる

葉酸は水溶性のため、過剰に摂取された分はすべて排泄されるので体の組織や器官内にたまることはありません。しかし稀に皮膚にアレルギー反応が出る場合があります。

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