カルシウムについて
カルシウムは、骨と歯を丈夫に保つ働きをするため別名『骨のミネラル』とも呼ばれています。
体内のカルシウムの99%は骨と歯の成分(貯蔵カルシウム)で、残りの1%が血液や筋肉にあります(機能カルシウム)。
※血中のカルシウムが不足すると、骨から貯蔵カルシウムが流れてしまいます。これが骨粗しょう症や骨軟化症を引き起こす原因です。
【カルシウムの性質】
成人の体内に含まれるカルシウムの99%は、リン酸塩・炭酸塩として骨や歯の成分になっています。
【カルシウムの効能・効果・生理機能(働き)】
■骨や歯を丈夫に保つ(リンと一緒に働く)
■体内の鉄の代謝を助ける
■神経の興奮を鎮めて精神を安定させる
■心臓や血液の状態を正常に保つ(マグネシウムと一緒に働く)
■高血圧を予防する
■細胞分裂を促進する
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。また糖類(ご飯や麺など)と一緒に摂っても吸収率は高くなります。
食物繊維・リン・ナトリウムと一緒に摂ると、カルシウムの吸収は抑制されます。
カルシウムを摂る時はマグネシウムも一緒に、2:1の比率で摂った方が良いとされています。
【カルシウムの発見の歴史】
カルシウムの元素を発見したのは、イギリスのデイビーです。1748年スウェーデンのガーンが、骨の大部分は石灰(酸化カルシウム)から形成されていると提唱し、1808年にデイビーがカルシウム元素を発見しました。1921年には、シャーマンらによって、餌に含まれるカルシウムとリンのバランスが悪いとネズミに骨疾患が起こる事が報告されています。
【カルシウムの摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■男性 700mg
■女性 600mg (妊婦は+300mg、授乳婦は+500mg)
カルシウムのRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は1200mg(妊娠中、授乳中の女性1200~1500mg)です。
【カルシウムを多く含む食品】
カルシウムを多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■干しえび:7100mg
■ごまめ:2500mg
■干しひじき:1400mg
■パルメザンチーズ:1300mg
■炒りゴマ:1200mg
■脱脂粉乳:1100mg
■刻み昆布:940mg
■青海苔:720mg
■切干大根:540mg
■油揚げ:300mg
■あさり(佃煮):260mg
■きな粉:250mg
■黒砂糖:240mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
【カルシウムの欠乏症と過剰摂取】
カルシウムが欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■神経過敏(情緒不安定)になる
■骨粗しょう症や骨軟化症になる
■高血圧になる
■動脈硬化が進む
■不整脈が起こる
■尿路結石や腎臓結石(骨のカルシウムが血液中へ溶け出すため)
■虫歯や歯周病になる
■足がつる
■手足の痺れやけいれんが起こる
カルシウムを過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■鉄・マグネシウム・亜鉛の吸収を妨げる
■倦怠感や嘔吐などをともなう高カルシウム血症になる(血液中のカルシウム濃度が高くなるため)