マンガンについて
マンガンは、体内の様々な酵素の補因子として、糖質や脂質の代謝の促進や骨格形成・性機能の維持にも大きく関わる事から、別名『代謝のミネラル』とも呼ばれています。
またマンガンは酵素の活性化を促すため、不足するとエネルギー代謝が正しく行われず、骨や性機能の異常や糖尿病を引き起こす事もあります。
【マンガンの性質】
成人の体内に約200mg含まれています。またマンガンは、肝臓・すい臓・毛髪に多く含まれています。
【マンガンの効能・効果・生理機能(働き)】
■糖質・脂質・尿素の代謝を助ける
■骨の形成を助ける(骨粗しょう症を予防する)
■エネルギーの供給を助ける
■記憶力を高める
■疲労を取る
■血糖値を下げる
カルシウムとリンの多量摂取は、マンガンの吸収を妨げます。
【マンガンの発見の歴史】
マンガンの発見者は、スウェーデンのシェーレです。1774年、シェーレにより発見され、同年、ガーンにより単体分離に成功しました。
【マンガンの摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■男性 4.0mg
■女性 3.0mg
※上限量:男女ともに10mg
マンガンのRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は2~5mgです。
【マンガンを多く含む食品】
マンガンを多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■青海苔:13.0mg
■きくらげ(乾):6.18mg
■生姜(生):5.01mg
■干しえび:3.93mg
■えごま(乾):3.09mg
■アーモンド(乾):2.63mg
■しじみ(生):1.50mg
■干し柿:1.48mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
【マンガンの欠乏症と過剰摂取】
マンガンが欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■平衡感覚が悪くなる
■体が疲れやすくなる
■糖尿病になる(インシュリンの合成能力が低下するため)
■骨がもろくなる(形成不全)
■傷が治りにくくなる
■生殖能力の低下や生殖腺機能障害が起こる
マンガンを過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■手足の痺れや震え
■食欲不振になる
■脱力感に襲われる
■不眠症になる
■頭痛
■パーキンソン病に似た神経障害(硬直・無表情など)
※過剰症の症状は、マンガン鉱山などの労働者に多く見られるものです。食品から摂取することで起こるという事はまずありませんが、点滴や飲料水汚染などによるマンガン中毒は、稀に起こる事があります。