銅について
銅は、ヘモグロビンと鉄を結びつける働きがあるため、別名『血のミネラル』とも呼ばれます。
ヘモグロビンは鉄がないと酸素と結合できず、その酸素を運ぶために銅は必要不可欠とされています。そのため銅の欠乏は、鉄欠乏症貧血を引き起こします。
また銅は、骨に多く含まれ骨の強化に役立つ事から『骨のミネラル』とも呼ばれます。このように、銅は体の中の様々な酵素の構成要素としてその働きを助けています。
【銅の性質】
成人の体内に約100mg含まれています。また、銅は筋肉・骨・肝臓に多く含まれています。
【銅の効能・効果・生理機能(働き)】
■鉄とヘモグロビンの結合を助け貧血を予防する
■血管を丈夫にする
■髪や皮膚の色を保つ
■カドミウムや鉛の毒性を弱める
■骨を強くする
【銅の発見の歴史】
1925年にアメリカのハートとエルビエムが行った研究により、銅が人間にとって栄養源であることが分かりました。ハートとエルビエムが行った研究では、鉄を与えても貧血が治らないネズミに、牛レバー・とうもろこし・レタスを与えたところ改善が見られ、その結果これが銅によるものだとつきとめました。
【銅の摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■男性 1.8mg
■女性 1.6mg (妊婦は+0.4mg、授乳婦は+0.6mg)
銅のRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は1.5~3mg(妊娠中、授乳中の女性は1.5~1.6mg)です。
【銅を多く含む食品】
銅を多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■えごま(乾):1.93mg
■炒りゴマ:1.68mg
■湯葉(干し):1.60mg
■アーモンド(乾):1.35mg
■そらまめ(乾):1.20mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
【銅の欠乏症と過剰摂取】
銅が欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■心臓や血管が弱くなる
■鉄欠乏症貧血による動悸・息切れ
■骨粗しょう症になる
■関節リウマチになる
■動脈硬化が起こる
■妊娠中の場合は、胎児の中枢神経系に影響が出る
■皮膚の色が抜け落ちる
■白髪になる
銅を過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■急性銅中毒が起こり、腹痛・嘔吐・下痢等の症状が出ます。重症の場合は死に至ることもあります。
※ただし、これは薬品の誤飲などにより大量に摂取した場合で、食品から中毒になる可能性はまずありません。