ヨウ素について
体内のヨウ素の2/3は甲状腺の中に入っています。そのためヨウ素は、別名『甲状腺のミネラル』とも呼ばれます。甲状腺ホルモンは神経細胞のナトリウム濃度のバランスを調整し、代謝を促します。
【ヨウ素の性質】
成人体内に約25g含まれています。また、ヨウ素は甲状腺ホルモン(チロキシン)の成分となります。
【ヨウ素の効能・効果・生理機能(働き)】
■甲状腺ホルモンを作る材料になる
■甲状腺腫を予防する
■精神活動を活発にする
■皮膚・髪・爪を健康に保つ
■余分な脂肪を燃焼させる(ダイエットを促進する)
■子供の体や知能の発育を助ける
【ヨウ素の発見の歴史】
ヨウ素の発見者は、フランスのクールトアです。1812年、クールトアは硝石の材料の海藻灰に酸を加えすぎた事によりヨウ素の蒸気を発生させ、ヨウ素の結晶を得る事に成功しました。1813年に友人により研究成果が発表されました。フランスのゲイリュサックにより、蒸気の紫色にちなんでギリシャ語の紫「Iode」と命名されました。ヨードとも呼ばれています。
【ヨウ素の摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■成人 150μg(妊婦、授乳婦は+25μg)
※上限量:3mg(3000μg)
ヨウ素のRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は150μg(妊娠中は175μg、授乳中は200μg)です。
【ヨウ素を多く含む食品】
ヨウ素を多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■昆布(乾):200~300mg
■わかめ(乾):7~24mg
■ひじき(乾):20~60mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
※ヨウ素は、海産物に豊富に含まれているため、海に囲まれている国とそうでない国とでは摂取量に大きな差があります。
【ヨウ素の欠乏症と過剰摂取】
ヨウ素が欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■甲状腺腫や甲状腺機能低下症が起こる
■精神活動が鈍くなる
■疲れやすくなる
■皮膚や髪につやがなくなる
■低血圧になる
■子供は体や知能の発育が遅れる
■妊娠時には流産や死産の危険性もある
ヨウ素を過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■甲状腺腫や甲状腺機能低下症などの症状が現れる
※これらの症状は、欠乏症でも過剰摂取でも発症し、特に日本人には過剰摂取による甲状腺腫が多い。