リンについて
リンは、体内の約80%がカルシウムと結合し、リン酸カルシウムとして骨や歯を形成している事から、別名『骨のミネラル』も呼ばれています。
カルシウムに次いで体内に多く存在するミネラルですが、リンとカルシウムのバランスが崩れると逆に骨を弱くしてしまうので、摂取する割合には注意が必要です。(食事では、リンとカルシウムは同量、もしくはカルシウムを多めに摂る方が効率的です。)
【リンの性質】
成人体内に含まれる約90%は、リン酸カルシウム・リン酸マグネシウムとして、骨や歯を形成します。またリンは、筋肉・脳・神・肝臓など全ての組織に含まれます。
【リンの効能・効果・生理機能(働き)】
■カルシウムとともに働いて丈夫な骨や歯を作る
■細胞の成長に働き細胞の修復をする
■ナイアシンの活性化を促進し、疲労回復を助ける
■血液中の酸とアルカリのバランスを保つ
■関節炎の痛みを緩和する
【リンの発見の歴史】
リンの発見者は、ドイツのブラントです。1667年、ブラントは蒸留した尿の中からリンを発見しました。また、1918年にはアメリカのオズボーンとメンデルが、ネズミにリンが欠乏した餌を与えた結果、成長が止まる事を証明しました。
【リンの摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■成人 700mg
※上限量:4000mg
リンのRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は800~1200g(妊娠中、授乳中の女性は1200mg)です。
【リンを多く含む食品】
リンを多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■たたみいわし:1400mg
■桜海老(素干し):1200mg
■脱脂粉乳:1000mg
■かぼちゃの種(炒り・味付け):1100mg
■むきゴマ:870mg
■しらす干し(半乾燥品):860mg
■プロセスチーズ:730mg
■きな粉:630mg
■湯葉(干し):600mg
■アマランサス:540mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
【リンの欠乏症と過剰摂取】
リンが欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■骨軟化症になる
■関節が弱る
■筋肉の力が弱る
■神経痛を起こしやすくなる
■歯槽膿漏になる
■子供は発育が遅れて、くる病になる
■体がだるく疲れがたまりやすくなる
■腎臓結石になる
リンを過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■副甲状腺ホルモンに障害が出る
■ミネラルのバランスが壊れ、体内のカルシウムが減少する
■腎臓の機能が低下し腎障害が引き起こされる
■カルシウム・マグネシウムが吸収されにくくなる
※インスタント食品など、様々な加工食品に添加物として含まれているため、過剰摂取には注意。