ナトリウムについて
ナトリウムとは、多くのミネラルが不足してしまうのに対して、摂取量の多さが指摘されるミネラルです。特に日本人は、摂取量が多いとされています。そのため、腎機能が正常なら、普通の食事で欠乏する事はまずありません。
またナトリウムは、カリウムと一緒に働いて血圧を調整したり、他のミネラルが血液中に溶けるのを促進させる働きもあるため、多量に摂取しなければ正常な成長には不可欠なミネラルです。
【ナトリウムの性質】
成人体内に約100g含まれています。またナトリウムは、食塩・重炭酸塩・リン酸塩として体液中に含まれています。
【ナトリウムの効能・効果・生理機能(働き)】
■カリウムとともに血圧を調整する
■カルシウムなど、他のミネラルの吸収を促す
■体液のアルカリ度を調整する
■筋肉や神経が正常に働くよう助ける
■暑さによる疲労や日射病を予防する
【ナトリウムの発見の歴史】
ナトリウムの発見者はイギリスのデイビーです。1807年デイビーが、水酸化ナトリウムを電気分解し発見されました。(※デイビーはその数日前に、カリウムを発見しています。)また、1873年にはフォルスターが、無塩の餌を与え続けた犬が筋肉異常や神経障害を起こす事を発見しました。
【ナトリウムの摂取量】
日本人の栄養所要量(推奨量)は、以下の通りです。
■成人 600mg
※食塩としての目標摂取量は10g以下です。
ナトリウムのRDA(アメリカ政府が定めた「1日あたりの摂取勧告量」)は500mgです。
【ナトリウムを多く含む食品】
ナトリウムを多く含む食品(食べ物・食材・料理・野菜・果物・肉)は以下のようなものです。
■梅干(塩漬け):8700mg
■あさり(佃煮):2900mg
■しらす干し(半乾燥品):2600mg
■味付け海苔:1700mg
■プロセスチーズ:1100mg
■大根たくあん漬け:1700mg
■うどん(生):1000mg
■ロースハム:1000mg
■コーンフレーク:830mg
■ベーコン:800mg
■うなぎ(蒲焼):510mg
■フランスパン:620mg
■がんもどき:190mg
(含有量(mg)/可食部100g当たり)
インスタント食品・スナック菓子・漬物等には多く含まれるで、摂り過ぎに注意が必要です。
【ナトリウムの欠乏症と過剰摂取】
ナトリウムが欠乏すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■急激に減少した場合は、めまいや筋肉のけいれんが起こる
■緩やかに減少した場合は、軽い脱力感や吐き気が起こる
■食欲不振になる
※炎天下での労働や、激しい運動で大量に汗をかいた場合、下痢や嘔吐等を起こすと、体内のナトリウム濃度が低下し、急性低ナトリウム血症に陥る可能性があるので注意が必要です。
ナトリウムを過剰に摂取すると、以下のような症状が出る可能性があります。
■高血圧になる
■動脈硬化がすすむ
■発ガン率が高まる
■腎臓病が発生しやすくなる