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7.42016
ザガーロカプセルの処方を開始しました
先月AGA(男性型脱毛症)治療薬として新薬が発売になりました。
薬剤名はザガーロカプセル(一般名デュタステリド)です。
ザガーロカプセルの特徴は、5αー還元酵素1型、および2型を同時にブロックする点です。
これによりAGAの原因の1つであるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を減弱させ、AGAを改善させます。
ちなみにプロペシア錠(フィナステリド錠)は5αー還元酵素のうち「2型のみをブロック」する薬剤です。
以下、図を用いて解説しますね。
図は発売元のgsk(株)ホームページよりお借りしました。
AGAではDHTの作用により、正常時「2〜6年」あるはずの頭髪の成長期が極端に短くなります。
その結果、本来の太く長い毛ではなく、細く短い毛となり「うす毛」の状態となります。
ザガーロカプセルはテストステロンからDHTへの変化を強力にブロックします。
DHTの産生を減弱させることにより、頭髪の成長期を本来の状態に近づけて再生を促します。
ザガーロカプセルとプロペシア錠との比較について、現時点で入手できている情報をお知らせします。
・ザガーロカプセルはプロペシア錠に比べ、AGAの改善効果が「約1.6倍」
・ザガーロカプセルはプロペシア錠に比べ、副作用(勃起不全、性欲減退、射精障害など)の発現頻度が高い
これらはあくまでも治験段階でのデータですから、発売後に日本全国で使われていくと、より正確なデータが集積されるものと思われます。
以下に、AGA治療薬の価格をまとめます。
・ザガーロカプセル 320円(1カプセル・税込)
・プロペシア錠 270円(1錠・税込)
・フィナステリド錠 220円(1錠・税込)
当院の方針としては、初めてAGA治療をされる方にはプロペシア錠(フィナステリド錠)をお勧めします。
これらの薬剤は安全性も高く、効果も期待できるからです。
ザガーロカプセルの適応としては、「プロペシア錠(フィナステリド錠)で効果が弱い方」、「ザガーロカプセルの副作用についてご理解いただける方」となります。
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