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マーデュオックス軟膏 院内勉強会



本日は昼休みの時間に「新規尋常性乾癬治療剤 マーデュオックス軟膏」に関する勉強会を開催しました。

マーデュオックス軟膏について

マーデュオックス軟膏はマルホ株式会社が開発した日本発の尋常性乾癬治療剤です。

既存のオキサロール軟膏の主成分である「マキサカルシトール」とアンテベート軟膏の主成分である「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル」の配合外用剤です。

尋常性乾癬に対する活性型ビタミンD3とステロイドの配合外用剤としては、協和発酵キリン株式会社の「ドボベット軟膏」が2014年9月から販売されていますので、マーデュオックス軟膏はこのジャンルとしては2つ目の薬剤となります。

尋常性乾癬の病態としては、表皮肥厚、鱗屑(カサカサした垢状の皮膚)形成、炎症性細胞浸潤とそれに伴うサイトカインの影響、制御系T細胞の機能減弱などが示唆されています。

活性型ビタミンD3とステロイドの配合外用剤は、両者が上記病態に対して効率よく作用するため、活性型ビタミンD3外用剤単独、もしくはステロイド外用剤単独で治療した場合に比べ、より優れた効果を発揮することは既に「ドボベット軟膏」の使用経験から分かっています。

よって今回の「マーデュオックス軟膏もよく効くであろう」と予想しています。

含有されている成分はもちろん違いますが、それ以外の点でドボベット軟膏とマーデュオックス軟膏の違いは、薬価と包装単位です。

ドボベット軟膏は1本あたり15g入っており、1gあたり263.5円なので、1本3950円(3割負担の方は1180円)です。

マーデュオックス軟膏は1本あたり10g入っており、1gあたり231円なので、1本2310円(3割負担の方は690円)です。

「まだ配合剤を使ったことがないので、試してみたい」という方にはマーデュオックス軟膏はいいと思いますよ。

日本発のこの薬剤を当院でも活用していきたいと思います。



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