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28年来の憧れ マツダ・ロードスターに試乗



ゴルフのオフシーズンはラウンドに行かないので、試乗したいと思っていた車に全部乗っておこうと考え、本日はマツダに行ってきました。お目当ては「ロードスター」です。

1989年は「日産・スカイラインGT-R」、「トヨタ・セルシオ」、「ユーノス・ロードスター」と世界を驚かす日本車が続々発表された歴史的な年です。免許取り立てで大学1年生だった私は、日本車の躍進に大変心躍らせた記憶があります。

中でも「ユーノス・ロードスター」は知人が二人乗っており、運転させてもらったことがありました。いや〜、楽しかったですね。ロードスターは。

もちろん速い車ではありませんでしたが、「コーナーのたびにコマのようにクルッと回っていくコーナリング」と「ロールを許しながら乗り手に車の挙動を忠実に伝える分かりやすさ」が大好きでした。

その後ロードスターは2代目、3代目と続いていくのですが私自身乗る機会が無く、本日、二十数年ぶりにいきなり4代目ロードスターに乗りました。

マツダ・ロードスター1

まずデザインですが、素直にカッコいいと思います。3代目ロードスターが丸く、大きく、単調なラインだったのに対し、4代目はエッジの効いた複雑なラインで構成され、小さい車ながら存在感があります。

特にフロントフェンダー〜ボンネットにかけての隆起が滑らかに形成されているところが秀逸です。

マツダ・ロードスター2

試乗車は「RF」というハードトップ仕様のロードスターでした。通常のロードスターが布製の幌であるのに対し、RFは樹脂製パーツで覆われており、閉じるとクーペスタイルになります。

私自身は布製の幌の方が好きですね。軽いし!

マツダ・ロードスター3

かなりタイトなコックピットです。いい意味で「狭い」です。

一通り内外装を見終わり、いざ試乗です。6年ぶりのマニュアル車です。クラッチも軽く、ミートポイントも分かりやすいですね。

最初の交差点を曲がっただけで口元が緩み、同乗していたセールスさんに「この動きこそロードスターですよね〜」と言っていました。予想通りの旋回性の良さで、くねった狭い道もスイスイと小気味よく運転できます。

想像と違ったのが足回りで、思っていたよりガッシリとしていました。RFの中のRSというグレードで、熱く激しく走りたい人向けに足回りが締め上げられていたためと思われます。

私は「ロールを許す柔らかめの足回り」の方がロードスターには合っていると考えているので、買うとしてもRSは選ばないと思います。

「じゃあどのグレードがいいか?」と考えると、軽さを追求したいのでRFではなく通常のロードスター、グレードは重くなる余計な装備はいらないので「素のS」がいいと思います。

「いま、日本車の立ち位置を考える」と題されたENGINE 2016.9号には、ロードスターSについて以下のように書かれています(株式会社新潮社 P78)。

ソフトなサスペンションのスポーツカーをつくるのは実は最も難しい。”S”は苦労しましたが、ベース車両としてしっかりつくリ込みました。

これを読むと、ますます「素のS」が魅力的に思えて来ますね。

最後にスペックです。「試乗したロードスターRF RS」と「ロードスターS」を比較します。

ロードスターRF RS
全長x全幅x全高mm 3,915×1,735×1,245
車重Kg 1,100
エンジン 直列4気筒 2.0L
最高出力 158ps
最大トルク 20.4kgf・m

ロードスター S
全長x全幅x全高mm 3,915×1,735×1,235
車重Kg 990
エンジン 直列4気筒 1.5L
最高出力 131ps
最大トルク 15.3kgf・m

ロードスターRF RSの方がエンジンも大きく、パワーもありますが、ロードスター Sとの車重差「110Kg」を埋めるほどではないと思います。

かつ本日は75Kgくらいありそうなセールスさんも同乗していたので、それも加えると重量差「185kg」。ロードスター Sに自分一人で乗って運転すると、相当な軽快感じゃないかと思います。

いいですね、ロードスター S! 久々に「欲しい!」と思える車に試乗できました。マツダの皆様、ありがとうございました。



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