アナウンスBlog

オテズラ錠は乾癬治療の主役になるかも知れません



当院でオテズラ錠(アプレミラスト錠)の処方を開始してから、早いもので2ヶ月が経過しました。オテズラ錠は新薬であるため、厚生労働省からの長期処方制限がかかり、最長で2週間分までしか処方することができない薬剤となっています。

そのような事情もありますが、2週間に1回のペースで患者様の症状変化を診察させていただけるのは、処方している医師にとっても大変ありがたいことです。

早期からオテズラ錠の内服を開始した患者様は、すでに3〜4回ほど再診なさっています。そのような訳で、私自身は「オテズラ錠内服中の患者様の症状変化」をかなりの回数診察させていただいており、この薬剤の「内服開始2ヶ月以内における尋常性乾癬に対する効き具合」をだいぶ把握できるようになってきました。

一言でいいますと、「オテズラ錠は尋常性乾癬に対してかなり効く。しかも予想していた以上に」というものです。

私も皮膚科医になって以来、長い間尋常性乾癬の治療に携ってきましたが、「オテズラ錠ほど副作用が少なく、かつ有効性が高い内服薬」は今までありませんでした。

処方を開始してから日が浅いため、今後の経過観察がまだまだ必要ですが、「オテズラ錠は乾癬治療の主役になるかも知れない」と感じています(これはあくまでもクリニックでの治療範囲内の話です。大学病院などでは強力な注射薬もありますので)。

オテズラ錠 スターターパック

オテズラ錠の臨床試験の結果をまとめると、以下のようになります。

・内服開始から8ヶ月(32週)で乾癬の重症度が60〜70%改善する

・また三人に一人は内服開始から4ヶ月(16週)で重症度が75%改善する

よって当院においても、今後はオテズラ錠継続内服16週後、32週後に治療効果を評価していく予定です。

オテズラ錠に関しては、当院のアナウンスBlogでも2回ほどご紹介しています。ご興味のある方は下記ページもご覧ください。

【オテズラ錠関連記事(アナウンスBlog過去記事)】
オテズラ錠 院内勉強会
オテズラ錠の効果・注意事項・副作用・費用



関連記事


ページ上部へ戻る