アナウンスBlog

老人性イボはエルビウムヤグレーザーで治す!



老人性イボの正式な病名は「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」、もしくは「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」です。加齢に伴って全身のいたるところに現れて来るイボ状の隆起性病変で、通常多発します。

イボというと、もう1つ代表的な病気に「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」があります。こちらはウイルスによる感染症ですが、老人性イボは感染症ではないため、他人に伝染させてしまうことはありません。

昔から「長生きしている証拠」とも言われており、そのままにしておいても何も問題はありません。しかし老化を感じさせる病変であることから、除去を希望される患者様も多くいらっしゃいます。

当院において老人性イボの治療に大活躍しているのが、エルビウムヤグレーザー(以下、Er:YAGレーザー)です。WEBサイトには載せていなかったのですが、実は約2年半前から活用しています(近日中に掲載予定)。

Er:YAGレーザーの特徴は、成書にて以下のように記されています。

同じパルス幅や振幅形態という前提では、(炭酸ガスレーザーに比べ)水分への吸収率が16倍程度あるEr:YAGレーザーのほうが圧倒的に炭化層は少なく、熱凝固・熱変性作用も極めて少ない。逆にいえば凝固作用は弱いため止血効果に劣る。熱による創収縮作用などもほとんどないため、もっぱら表面を蒸散させる作用が主となる。

引用:美容医療機器の理論と実践 p60、宮田成章著、全日本病院出版会

当院には既に「CO2RE(コア)」というスーパーパルス炭酸ガスレーザーがあります。CO2REはスキャナ付きスーパーパルスなので切れ味鋭く、かつ安全に皮膚を削れるのですが、Er:YAGレーザーの「周囲組織への熱凝固・熱変性作用の少なさ」は別次元です。

「皮膚を蒸散させて病変を除去する」という目的は同じですが、レーザー機器の性質の違いから、当院では「ホクロ、汗管腫、黄色腫など真皮まで蒸散させる場合はCO2RE」、「老人性イボなど表皮のみ蒸散させる場合はEr:YAGレーザー」と使い分けています。

当院にて実際に「老人性イボに対するEr:YAGレーザー治療」を受けていただいた患者様を紹介致します。顔面全体に多発する老人性イボの治療を希望し来院されました。広範囲だったため治療部位を7分割し、約2ヶ月に1回のペースで治療していきました。約1年2ヶ月におよぶ治療をやり抜いた、大変根気強い方です。

WEBサイトへの掲載をご快諾いただけました。本当にどうもありがとうございます。Beforeが「治療前」、Afterが「1年2ヶ月後(最終診察日)」です。

【顔面全体 Before-After】
老人性イボのレーザー治療 Before-After1

老人性イボのレーザー治療 Before-After2

【右半顔 Before-After】
老人性イボのレーザー治療 Before-After3

老人性イボのレーザー治療 Before-After4

【左半顔 Before-After】
老人性イボのレーザー治療 Before-After5

老人性イボのレーザー治療 Before-After6

【医療レーザー機器による脂漏性角化症(老人性疣贅)の蒸散治療】
■治療内容:麻酔クリームを30分間塗布した後に、医療レーザー機器を病変部に照射し蒸散させます。術後約2週間の軟膏処置で皮膚が再上皮化します。
■施術費用:直径10mmまでは10,000円(税別)。10mmを超える場合、5mmごとに5,000円(税別)追加となります。施術費用の他に、別途再診料1,000円(税別)がかかります。
■リスク&副作用:治療部位に炎症後色素沈着を生じる場合がありますが、約3〜6ヶ月で消退していきます(期間中は日焼けをしないようサンスクリーン剤などをご使用ください)。

いかがでしょうか? 劇的なBefore-Afterの比較写真となっています。

2〜3個の老人性イボなら液体窒素による冷凍療法でも治療可能です。しかしこの方のように多発している場合、冷凍療法ですべての病変を、しかもEr:YAGレーザー治療のようにキレイに除去するのは至難の技です。

多発している老人性イボの治療に本気で取り組みたい方は、ぜひ当院にお越しください。

Er:YAGレーザーと共にお待ちしております!



関連記事


ページ上部へ戻る