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【緊急】当院では『イトラコナゾール錠「MEEK」』を使用しておりません



爪白癬(爪水虫)など真菌感染症に対する治療薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題が発生していますが、当院では当該医薬品の取り扱い、および処方はありません。

問題となっている医薬品は、小林化工(株)社製の『イトラコナゾール錠50「MEEK」』という後発医薬品(いわゆるジェネリック)であり、同社による自主回収が決まりました。

当院で取り扱っているものは、ヤンセンファーマ(株)社製の「イトリゾールカプセル50」という先発医薬品のみですので、ご安心いただければと思います。

医師会からの情報提供は以下の通りでした。

『イトラコナゾール錠50「MEEK」』につきましては、一部ロット製剤を処方された患者に、ふらつき、意識朦朧などの精神神経系の重篤な副作用が報告され、同社において調査したところ、製造過程において、ベンゾジアゼピン系睡眠剤であるリルマザホン塩酸塩水和物が通常臨床用量を超える成分量混入していることが判明したため、該当ロットについて、服用中の患者に対し直ちに服用中止を求めるとともに、自主回収(クラスI)することとしたとのことです。

「通常臨床用量を超える成分量のベンゾジアゼピン系睡眠剤であるリルマザホン塩酸塩水和物」については、朝日新聞DIGITALによると「1錠に混入した睡眠導入剤の成分は5ミリグラムで、通常の睡眠導入剤の最大投与量の2・5倍にあたる」と報道されています。

医療行為は「想定している医薬品の性能が保証されている」という前提の上に成り立っていますので、医薬品の信頼を落とすこのような事件を二度と起こさないよう、十分な管理・対応をして頂きたいと切に願っています。



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