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酒さの治療は受けられますか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

他の皮膚科医院で酒さと言われたのですが、そちらの病院で治療出来ますでしょうか?

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせ頂きありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「酒さ(Rosacea)に対する治療の可否」について回答いたします。

まず結論から申し上げますと、当院にて酒さに対する治療をお受けいただくことができます。酒さは特殊な皮膚疾患では無く、皮膚科における日常診療にて治療する機会の多い疾患です。

酒さは症状、病型、類縁疾患が複雑なのですが、現時点では下記のように分類されています。
■紅斑毛細血管拡張型酒さ(第1度酒さ)
■丘疹膿疱型酒さ(第2度酒さ)
■瘤腫型酒さ・鼻瘤(第3度酒さ)

簡単にお伝えしますと、紅斑毛細血管拡張型酒さ(第1度酒さ)は「顔に赤みが出る」、丘疹膿疱型酒さ(第2度酒さ)は「赤みに加え、赤や黄色のボツボツが出る」、瘤腫型酒さ・鼻瘤(第3度酒さ)は滅多に診察することがない稀な状態なので、今回は割愛いたします。

治療に関しては日本皮膚科学会作成の治療ガイドライン上、以下のように設定されています。
【推奨度分類】
★A:行うよう強く推奨する
★B:行うよう推奨する
★C1:選択肢の1つとして推奨する
★C2:十分な根拠(エビデンス)がないので、現時点では推奨しない

当院では各病型の酒さに対して、ガイドラインに則した以下の治療を行っております。

■紅斑毛細血管拡張型酒さ(第1度酒さ)
★A:ガイドライン上推奨する治療が存在しない
★B:ガイドライン上推奨する治療が存在しない
★C1:パルス色素レーザー(595nm、Vbeam II)、Nd:YAGレーザー(1064nm、ロングパルスYAGレーザー)

■丘疹膿疱型酒さ(第2度酒さ)
★A:ロゼックスゲル(0.75%メトロニダゾールゲル)
★B:ガイドライン上推奨する治療が存在しない
★C1:ミノサイクリン内服
★C2:イオウカンフルローション

上記のごとく、当院ではガイドライン上推奨されている治療を軸として診療を行っておりますが、症状は患者様ごとに異なるため、必要があれば個々に治療内容はカスタマイズしております。

ご来院いただけましたら、診察の上、最適な治療方法について説明させていただきます。

回答は以上となります。
ご検討ください。

なお、今後の来院・受付に関する事務的なご質問は、下記までお電話にてお問い合わせください。
Tel:043-423-3552

どうぞ宜しくお願いします。



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