皮脂欠乏性皮膚炎
皮膚の乾燥症状によって誘発される皮膚炎(湿疹)です。乾燥肌の方はあらゆる年齢層にいらっしゃいますので、子供から大人まで発症しますが、特に多いのは皮脂の分泌が減少している年配の方(60歳以降)です。
皮膚の乾燥症状は空気の湿度と密接に関連しています。冬場のみと考えがちですが、湿度が高まる6月〜9月以外の期間はずっと乾燥し、かゆみが出続けている方も多いです。当院では乾燥肌対策として、皮脂をとりすぎない石鹸サンプルの提供、入浴指導などを行っております。
本疾患の治療もその他の皮膚炎同様、抗アレルギー剤(もしくは抗ヒスタミン剤)の内服とステロイド外用剤の塗布が基本となります。
治癒後の対策として、アトピー性皮膚炎の項目でも紹介した各種「保湿剤」を継続していただきます。保湿剤単独ではすぐに再発してしまう場合や、かゆみのコントロールができない方の場合は、保湿剤にステロイド外用剤を混ぜるなどの自家調剤を行っています。
COLUMN:皮脂欠乏性皮膚炎の保湿剤
プロペト
滑らかで使いやすい白色ワセリン(軟膏)です。
ヒルドイドソフト軟膏
軟膏と書いてありますが、使用感はほとんどクリームです。
ヒルドイドローション
乳液タイプのローションで伸びが良く広範囲を塗りやすいです。
ビーソフテンクリーム
ビーソフテンはヒルドイドのジェネリック医薬品です。ヒルドイドソフト軟膏よりも軟らかく伸びがいいのを理由に、好んで使用される患者様がいらっしゃいます。
ビーソフテンローション
化粧水のような透明な液体です。この剤形が先発品のヒルドイドにないため、べとつかないさっぱりした保湿剤を希望される方に人気です。
アナウンス Blogカテゴリー
アナウンス Blog
- 膨らんだ瘢痕にプラズマ治療は効きますか?2024年3月17日
- 当院WEBサイトのお問い合わせフォーム不具合に関して2024年2月23日
- 実は皮膚科でも薬剤不足が深刻です・・・2024年2月18日
- 周囲の人に自分の症状を知られずに受付できますか?2024年2月11日
- 【稗粒腫治療】東京23区内に良い医療機関はありますか?2024年2月4日