急性湿疹・慢性湿疹

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 急性湿疹とは「様々な誘因によって皮膚が刺激を受け、炎症を生じた状態」です。誘因としては体質、気温、湿度、乾燥、発汗、ホルモンバランス、ストレス、過労、アレルギー、薬剤など多岐に渡ります。一般的には皮膚の敏感さ(体質)に加え、複数の誘因が加わることによって発症するため、原因を1つに絞り込むことは難しい場合がほとんどです。

 とはいえ誘因を明らかにするために、日常を注意深く観察することはとても大切です。日常を振り返って良く考えてみる、行動日記をつけてみる、食事日記をつけてみることによって、明らかとなる場合もあるからです。

 治療について最も大切なことは、「早く治療を開始する」ことです。急性湿疹は「痒いから掻く→症状が悪化する→もっと痒くなる→更に掻く」という悪循環を繰り返した状態となって初めて来院されることが多いです。「初期には非常に軽症だったにもかかわらず、掻き壊して自分自身で急性湿疹を作ってしまっている」とも言えます。

 具体的な治療は、抗アレルギー剤(もしくは抗ヒスタミン剤)の内服とステロイド外用剤の塗布となります。中途半端な状態で治療を中断すると再発につながります。医師から指示を受けた期間は、しっかりと治療を継続しましょう。

 慢性湿疹とは急性湿疹を掻き続け、病変部分の皮膚が「厚く、硬く、そしてシワが深く入った状態」になった病変を指します。慢性湿疹のうち、頸部、腋下、外陰部に繰り返し発症するものを、ヴィダール苔癬(Vidal苔癬)と呼ぶことがあります。慢性湿疹の治療も急性湿疹のそれと大きく変わりはありませんが、慢性湿疹では炎症がより強いため、それに伴い治療期間も長く必要となります。
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