アトピー性皮膚炎 | 松島皮膚科医院 | 千葉 四街道の皮膚科・美容皮膚科の専門医

アトピー性皮膚炎

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慢性的に湿疹(皮膚炎)を繰り返す病気です。アトピー性皮膚炎のことを「特別な皮膚症状が出る病気」と考えている方がいらっしゃいますが、症状自体は湿疹なので、治療法も通常の湿疹と基本的には同じです。つまりアトピー性皮膚炎とは分かりやすく言うと、「一般的な人に比べ、湿疹を高頻度に繰り返す人」が該当する病名です。
 小児アトピー性皮膚炎の場合、成長とともに皮膚も丈夫になり、徐々に症状が出てこなくなります(いわゆる寛解状態)。寛解時期は人それぞれですが、遅い方でも「小学校卒業頃」までには寛解する方が多いです。成人になってもアトピー性皮膚炎が続いている場合は、その後も繰り返し症状が出てくる可能性が高いため、「病気をコントロールする(=アトピー性皮膚炎と上手に付合う)」という意識を持って治療に取り組んで頂けると良い結果が得られます。

この病気の方は体質的に「アレルギーを獲得しやすく、かつ年間を通して皮膚に乾燥症状が認められるために湿疹を繰り返す」という特徴があります。そのため当院では抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイド外用剤、抗炎症外用剤、保湿剤、漢方薬などを患者様の病状に合わせて選択し、組み合わせて治療を行っています。

COLUMN:保湿剤の重要性

アトピー性皮膚炎の方は「体質的な乾燥肌状態」が一年中持続しています。夏は汗をかいたり、空気中の湿度も高いため目立ちにくくなりますが、その他の季節はしっかりとした乾燥肌対策が必要です。近年、日本人のアトピー性皮膚炎の約3割の方々に、「フィラグリン(filaggrin)遺伝子変異」があることが分かってきました。フィラグリンは角化細胞内で作られ、最終的に角層において天然保湿因子となり、皮膚の保水機能という重要な役割を担っています。フィラグリン遺伝子変異があるということは、皮膚の保水機能が低下することを意味しています。

アトピー性皮膚炎の方にとって、「保湿剤の外用を継続すること」は大変意義のあることです。症状が出ている時だけでなく、治ったように思える時も保湿剤を外用しましょう! 保湿剤の外用はアトピー性皮膚炎の再燃を有意に抑制することが報告されています。当院では様々な保湿剤をご用意していますので、いろいろ試して頂き、最も使用感の良いものを選んで頂ければと思います。

プロペト

プロペト

滑らかで使いやすい白色ワセリン(軟膏)です。

ヒルドイドソフト軟膏

ヒルドイドソフト軟膏

軟膏と書いてありますが、使用感はほとんどクリームです。

ヒルドイドローション

ヒルドイドローション

乳液タイプのローションで伸びが良く広範囲を塗りやすいです。

ビーソフテンクリーム

ビーソフテンクリーム

ビーソフテンはヒルドイドのジェネリック医薬品です。ヒルドイドソフト軟膏よりも軟らかく伸びがいいのを理由に、好んで使用される患者様がいらっしゃいます。

ビーソフテンローション

ビーソフテンローション

化粧水のような透明な液体です。この剤形が先発品のヒルドイドにないため、べとつかないさっぱりした保湿剤を希望される方に人気です。


COLUMN:食物アレルギーの経皮感作仮説

「食物アレルギーの始まりは皮膚からかも知れない」という仮説が、近年、徐々に現実味を帯びてきました。この仮説を支持するような研究結果を、様々な国の研究者が発表しているからです。

日本では図らずも「皮膚から感作された物質で食物アレルギーが引き起こされる」ことを証明した事例が起こりました。皆さんもご存知の「茶のしずく石鹸」です。茶のしずく石鹸には小麦の加水分解成分「グルパール16S」が含まれていました。この小麦成分を皮膚に塗り続けることによって、経皮的に小麦への感作が成立してしまい、それ以降小麦を食べると食物アレルギー症状が出るようになってしまったのです。

アトピー性皮膚炎の患者様にとって、皮膚症状をコントロールするために保湿剤の外用は必須です。しかし「食物アレルギーの経皮感作仮説」が真実であるとするならば、アトピー性皮膚炎発症のハイリスク新生児(両親、兄、姉にアトピー性皮膚炎患者がいる場合)には「食物アレルギーを引き起こさない」という意味においても、徹底した皮膚炎の治療、および保湿ケアが重要になってくるかもしれません。

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