自家感作性皮膚炎
体のある部分の皮膚炎(湿疹)があまりにひどくなったため、その部分がアレルギーの起点となり、全身にアレルギー性の皮膚炎が拡大してしまった状態を指す病名です。局所でとどまっていた皮膚炎が、一段階悪化して治療が難しい状態になってしまったのです。内科でいえば、風邪をこじらせて肺炎になってしまったようなものです。
起点となる病変は湿疹だけではなく、接触皮膚炎(かぶれ)や虫さされなどでも様々です。病変の種類を問わず、「掻き壊して、体液が滲み出てくる状態」になると危険なサインです。全身性に広範囲に出現する発疹は、直径2〜3mmと小さい割に強いかゆみを伴うのが特徴です。
全身にアレルギー症状が出ているため、治療には短期間のステロイド内服が必要です。全身の症状を抑えながら、起点となっている病変を、抗アレルギー剤(もしくは抗ヒスタミン剤)やステロイド外用剤にて同時に治療していきます。治療は必ず最後まで根気よく続けましょう!
中途半端な状態で中断すると、必ずアレルギー症状が再燃してくるからです。
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