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4.252017
肝斑・色素沈着・アトピーによる黒ずみに最適な治療!
毎週火曜日は予約制の処置日としていて、手術やレーザー治療などを行なっています。本日はレーザートーニングのご予約が多く6件も施術しましたので、今回はこの治療方法について解説したいと思います。
レーザートーニングは比較的新しい技術であり、元々は「肝斑に対するQスイッチ・YAGレーザーでの治療方法」として開始されました。それまで「肝斑にはレーザー治療禁忌」とされていただけに、初めて聞いた時はかなり驚いたのを覚えています。
現在では以下のような病状に対し幅広くレーザートーニング行われています。
■アクティブな肝斑(かんぱん)の沈静化
■改善した肝斑のメンテナンス治療
■色黒な肌質の色調改善(肌色を明るく変化させる)
■元々色白な方に対する美白メンテナンス治療
■アトピー性皮膚炎により広範囲が浅黒くなった皮膚(種々の程度の炎症後色素沈着)
■湿疹や接触皮膚炎(かぶれ)の後に生じた色素沈着
■ヤケドの後に生じた色素沈着
■擦り傷などの外傷後に生じた色素沈着(場合によっては強いQスイッチレーザー照射)
■レーザー治療後の炎症後色素沈着が遷延化した場合
■レーザーによるシミ・ソバカス治療終了後のメンテナンス治療
レーザートーニングにおける重要な要素は以下の2点です。
(1)トップハット型レーザー機器を使用する
トップハットとは「円柱状で頂上が平らな紳士用帽子」のことで、レーザー光線がこの帽子の形のように「均一な強さで照射されるもの」をトップハット型レーザー機器と分類されます。
当院でも使用している「MedLite C6」はトップハット型Qスイッチ・YAGレーザーであり、このレーザー機器からレーザートーニングが始まった経緯があります。
従来のレーザー機器は「ガウシアン型」と呼ばれ、レーザー照射径のうち中心部分が強く、周辺に行くに従って弱くなる形状をしたレーザーが照射されていました。このガウシアン型では皮膚に対してレーザー光線を均一に当てることができないため、レーザートーニングには適していません。
レーザートーニングのオリジナルは「トップハット型Qスイッチ・YAGレーザー」ですが、その後トップハット型であれば他のレーザーでも同様の治療ができることが分かり、現在では「トップハット型Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー」や「トップハット型ロングパルスレーザー」などで治療している医療機関もあります。
(2)複数回に分けてマイルドに治療する
以前より肝斑や炎症後色素沈着に対して強いレーザー照射を行うことは禁忌とされてきました。なぜならそれにより「更なる色素沈着や色素脱失」を誘発してしまうからです。
そのためレーザートーニングではレーザー出力を「かなり抑えた設定」とし、かつ「1回の治療で大きな変化をわざと起こさせない程度に照射する」ことがポイントとなります。
これは「画一的な照射方法では成立しない治療方法」であることを意味しています。患者様の症状は毎回異なります。その点を毎回きちんと把握し、その時のコンディションに合わせた設定を行うことが不可欠です。従って、レーザートーニングの施術者は「医師であるべき」と考えます。もちろん当院のレーザートーニングは「100%ドクター施術」です。
最近は減りましたが、以前は不適切なレーザートーニングによる副作用報告が学会などで問題となっていました。そのようなケースでは「毎回医師が病状を把握する」、「複数回に分ける(1回で治療効果を出そうと焦らない)」、「レーザー出力を抑えたマイルドな治療を行う」のどれかが欠けていたのだと思われます。
次はより具体的にイメージしやすいように、「レーザートーニングはこのような人に向いています」という観点でまとめてみます。
【レーザートーニングがオススメ!】
・従来の内服、外用療法に反応しない難治性肝斑を改善したい人
(紫外線ケア、患部への摩擦刺激の除去、ビタミンC・E・トラネキサム酸内服、美白剤外用をしっかり行なっても肝斑が治らない人にはオススメです)・肝斑の標準的治療薬(ビタミンC・E・トラネキサム酸)を何らかの事情で内服できない人
(25%高濃度Vit-Cローション、トラネキサム酸ローション、ケミカルピーリング、そしてレーザートーニングを併用し劇的に改善した方を経験しています)・肝斑の標準的治療薬で改善した後、再発予防のためメンテナンス治療を続けたい人
(ずっと内服し続けるのは抵抗があるものの、内服終了後の再発が心配なのでメンテナンスを希望する人)・色黒な肌質の色調を明るく改善したい人
(個人差はありますが、レーザートーニング後は治療範囲全体の色調が明るくなり、それが治療終了後も長期間持続します)・元々色白でシミやソバカスも気にならないが、これからも美白を維持したい人
(レーザートーニングは加齢と共にくすんでくる肌の色を美白します)
(また今後出てくるであろう小型のシミもお任せください! Qスイッチ532nmレーザーによるシミ治療もレーザートーニング費用に含まれています)・アトピー性皮膚炎により広範囲が浅黒くなった皮膚の色調を改善したい人
(これは種々の程度の炎症後色素沈着です。治療回数は多くかかりますが、この症状に対処できる処置方法はレーザートーニング以外ほぼありません)<関連記事>
アトピーの色素沈着はレーザートーニングで治す!
アトピーによる色素沈着(首)は治療可能ですか?・湿疹や接触皮膚炎(かぶれ)の後に生じた炎症後色素沈着を改善したい人
・ヤケドの後に生じた炎症後色素沈着を改善したい人
・擦り傷などの外傷後に生じた炎症後色素沈着を改善したい人
(強いQスイッチレーザー照射が必要となるケースがあります)・口唇の黒ずみを改善したい人
・レーザー治療後の炎症後色素沈着が遷延化した場合、より積極的に改善したい人
・レーザーによるシミ・ソバカス治療終了後のメンテナンス治療を受けたい人
・レーザートーニングによる美白治療と同時に肌の張りをUPさせられたらいいな、と考えている人
・レーザートーニングによる美白治療と同時に頬の毛穴も引き締められたらいいな、と考えている人
・100%ドクター施術のレーザートーニングをご希望の人
(当院では毎回治療前に医師が病状を把握しています。また施術自体も全例医師が担当しています)
いかがでしたでしょうか? レーザートーニングという治療の特性、そして適性がイメージできたのではないかと思います。
レーザートーニングによる治療をご希望でしたら、ぜひ一度ご来院ください。直接診察することができれば、より具体的にご質問にもお答えできます。
治療の基本情報は下記にまとめてありますので、こちらもご覧下さいね。
■レーザートーニング(MedLite C6)
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