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8.12017
前頭部AGAの改善が特徴的なザガーロ 院内勉強会
本日は昼休みの時間を利用して、GSK(株)さんによる「AGA治療薬 ザガーロ 院内勉強会」を開催しました。
今回は2つの試験についてご紹介いただきました。1つは韓国で行われた約700例を対象としたザガーロの効果判定試験です。前治療として「フィナステリド単独内服」、「ミノキシジル単独内服」、「フィナステリド+ミノキシジル併用内服」をしていた症例が約700例の中にかなりの割合でいた、というのが本試験の大きな特徴かと思われました。結果が「(担当医による判断で)約78%に有効だった」だけだったので、出来ればもう少し詳しい検討による試験結果が欲しいところでした。
2つ目は「フィナステリドを対照とした第II/III相国際共同試験」の再解析結果です。これは「毛髪数のベースラインからの変化量(24週時)がフィナステリド1mgの56.5本に対してザガーロ0.5mgが89.6本と、約1.6倍の効果を示した」という有名な試験です。
この試験を部位別に再解析した結果、以下のようになりました。再解析では「本数ではなく、写真評価によるスコア変化量」で評価しています。
【前頭部(額の生え際)】
・フィナステリド1mg群 +0.34
・ザガーロ0.5mg群 +0.58
■ Z/F比 1.70
【頭頂部(つむじ付近)】
・フィナステリド1mg群 +0.49
・ザガーロ0.5mg群 +0.63
■ Z/F比 1.28
ザガーロ0.5mgにおける結果をスコア単体で見ると、前頭部(額の生え際)+0.58、頭頂部(つむじ付近)+0.63とどちらも同程度に効いていますが、フィナステリド1mg群との比較において統計学的に有意差があったのは「前頭部(額の生え際)」だったという結果です。
フィナステリド(プロペシア)を内服中の患者様で「前頭部AGAの改善がもっと欲しい!」という方は、ザガーロカプセルへの変更も視野に入れて頂くとよろしいかもしれません。
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