「背中が痒いが薬が塗れず困っている」という患者様へ | 松島皮膚科医院 | 千葉 四街道の皮膚科・美容皮膚科の専門医

アナウンスBlog

「背中が痒いが薬が塗れず困っている」という患者様へ



皮膚が乾燥する11月〜3月に発症しやすいのが「皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹)」です。当院では「ヘパリン類似物質油性クリーム+ステロイド軟膏」という混外用剤を「強」、「弱」2種類作り、症状に合わせて患者様に使い分けて頂いております。

皮脂欠乏性湿疹が出やすい部位としては下肢(特に膝〜足首)、腰回りですが、症状の強い方はほぼ全身に発疹が出てしまいます。

そこで問題となってくるのが「背中への外用」です。「手が届かないため、薬を塗ることができない」という患者様が結構いらっしゃいます。

ご家族が治療を積極的にサポートしてくれる場合は問題ありませんが、「一人暮らしのためにご家族がいない方(最近、高齢者の方からよくご相談いただきます)」、「ご家族はいるが迷惑をかけたくない方」、「ご家族が協力的でないというご事情の方」は治療に大きな支障が出てしまいます。

「何とか一人で外用できないものだろうか?」といろいろ考えた結果、スプレー型で本体を逆さにしても噴霧可能という「ヘパリン類似物質外用スプレー剤「日医工」」を候補に挙げました。実は私は以前よりこの製品を愛用していまして、冬は毎日入浴後に背中へ噴霧して乾燥対策をしていますので、製品の使いやすさや薬剤の効果に関しては自信を持ってお勧めできるものであります。

乾燥対策だけであれば「ヘパリン類似物質外用スプレー剤「日医工」」で十分ですが、皮脂欠乏性湿疹の方には「抗炎症作用をもつステロイド外用剤」も必要です。使い勝手から考えれば、スプレー剤のボトルにステロイドローション剤を混ぜることができれば最高です。そうなれば患者様は1種類のスプレー剤のみで、「保湿+湿疹治療」を同時に行えるからです。

「ヘパリン類似物質外用スプレー剤「日医工」」の取り扱いメーカーから「他剤との混合試験データ」を取り寄せ、十数種類の検討結果を見てみましたが、どうも混合後長時間経った時点での薬剤同士の安定性が悪いようで、組み合わせることができる適切な強さのステロイドローション剤が見つかりませんでした。

いろいろと検討した結果、最終的には「ヘパリン類似物質外用スプレー剤「日医工」」と「トプシムスプレー」を採用し、それぞれを噴霧していただくこととしました。

背中への外用サポート記事1

「背中が痒いが薬が塗れず困っている」という患者様は、ぜひお試しいただきたいと思います。かなり便利ですよ♪

その他の軟膏やクリームを塗りたいという方向けには、「軟こうぬりちゃん」をご用意しています(1,500円(税別))。こちらはかなり前から取り扱っていて、年に数名の方がご購入されています。

背中への外用サポート記事2

安価な器具なので良い製品だと思うのですが、先端部分を反対面にひっくり返すと「孫の手」になってしまうんですよね。「皮膚科医が孫の手を扱っていていいのだろうか・・・?」と、少々心に引っかかる部分はあります。

ご購入される場合は、軟膏塗りにのみにご活用いただくようお願いします。



関連記事


ページ上部へ戻る