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1.312019
激しい日焼け後の色素沈着 治療方法と費用は?
患者様よりお問い合わせを頂きました。
今年の7月下旬に海で背中を水ぶくれができるほど日焼けしました。赤みが引いてから、エステや市販の美白クリームを塗ったりしましたが、あまり改善が得られず、まだくっきりと跡が残っています。
来年結婚式を控えているため、元々の白い肌に戻したいです。
どのような治療で、いくらぐらいかかりますか?
もしかしたら3月で遠方に転居する可能性もあり、ゆっくり治療も受けられないので悩んでおります。
当院からの返信です。
〇〇様
お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。ご質問の「日焼け後の色素沈着に対する治療」について回答いたします。
お問い合わせ内容から推測しますと、現状は「炎症後色素沈着」、もしくは「光線性花弁状色素斑」が考えられます。
どちらにしましても容易に治るものではなく、それなりの治療回数、および治療期間を要します。炎症後色素沈着は皮膚炎によって刺激された色素細胞が活動を活発にした結果、過剰なメラニン色素を産生し、それらを周囲の表皮細胞に供給し続けている状態です。
皮膚炎が治れば色素細胞の活動性も徐々に低下し、本来のメラニン産生量に戻ります。それに加えて時間の経過とともに皮膚のターンオーバー(代謝)が起こり、表皮内に過剰に蓄積されたメラニン色素も体外に排出されます。
正常な皮膚色に戻るまでの期間は、炎症後色素沈着の強さ、および部位により異なります。部位につきましては、顔面であれば3〜6ヶ月程度、それ以外の部位では6〜12ヶ月程度です。ただし炎症後色素沈着の程度が重い場合、より長い期間が必要となります。
炎症後色素沈着の治療には美白剤の内服薬と外用薬、ケミカルピーリング、レーザートーニング、プラズマ治療などを用います。診察した上で症状と患者様のご要望(治療期間、費用など)を加味し、治療方法を選択していくこととなります。
光線性花弁状色素斑は「色白の人が水疱を生じるほど一気に日焼けした後に出てくる病気」であり、花弁状や金平糖状の色素斑が多発します。本質は「老人性色素斑(加齢に伴うシミ)」と同様であり、炎症後色素沈着と異なり自然に消えることがほとんどありません。
治療は老人性色素斑と同様に、Qスイッチレーザーなどで病変部分を極薄く取り除く必要があります。
いずれにしましても、「診察による診断」が必要不可欠です。
ご都合のよろしい時に、是非一度ご来院ください。回答は以上となります。
ご検討ください。よろしくお願いします。
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