アナウンスBlog

パッチテスト再開! カブレの原因を調べましょう



10月に入りパッチテストを再開しました。すでに数名の患者様にパッチテストを行いました。

パッチテストの内容はこれまでと大きく変化はありませんが、試薬を販売している会社のパッケージ変更に伴い、当院のパッチテストも項目数の変更がありました。

当院のパッチテストは「ジャパニーズスタンダードアレルゲン+金属アレルギー検査試薬」のフルセットとなっています。「金属アレルギー検査試薬」は鳥居薬品(株)の製品を使用しています。これまで鳥居薬品(株)は「16品目セット包装」で販売していましたが、「硫酸クロム2%」を削除した「15品目セット包装」に製品内容を変更したため、当院もそれに準じる形となりました。

鳥居薬品:パッチテスト試薬金属のセット変更

「16品目セット包装」にはクロム含有試薬が2種類入っていました。
・「重クロム酸カリウム0.5%」
・「硫酸クロム2%」

鳥居薬品(株)が「金属アレルギー検査試薬」の中から硫酸クロム2%を除いた背景には、この成分が金属アレルギーを生じにくいことが分かったためと思われます。それを示唆するような解説がVisual Dermatologyに載っていたので、紹介させていただきます。

重クロム酸カリウムは6価クロムである。自然界ではクロムのほどんとは硫酸クロムのような3価クロムとして存在している。3価クロムは比較的安定で毒性も低い。一方で、6価クロムは皮膚粘膜の刺激と腐食を起こし、3価クロムと違い皮膚浸透性もあることから、皮膚に対するアレルギーは3価クロムよりも6価クロムの方が起こしやすいものと考えられる。

引用)Visual Dermatology 2016 March,アレルゲン解説書 ジャパニーズスタンダードアレルゲン(2015), p247, (株)メディカルス秀潤社

よって当院のパッチテストラインナップ(下記表)は、硫酸クロム2%を除いた「合計39品目(陰性対照含む)」となりました。

松島皮膚科医院パッチテスト2017

最後に、当院におけるパッチテスト関連記事のまとめをご紹介します。パッチテストをご希望の方は、是非これらの記事もご参照下さい。どうぞよろしくお願いします。



関連記事


ページ上部へ戻る