鼻の下の黒ずみが気になります 肝斑ですか? | 松島皮膚科医院 | 千葉 四街道の皮膚科・美容皮膚科の専門医

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鼻の下の黒ずみが気になります 肝斑ですか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

おはようございます。

最近、口の周り特に鼻の下の黒ずみが、気になります。隠そうとファンデーションを塗っても、他の皮膚の所とは違う色になってしまっていて、気になれば気になるほど目がそこに言ってしまいます。

考えられる原因はなんでしょうか?

治療方法など、教えて頂ければと思います。

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「鼻の下の黒ずみ」について回答いたします。

実際に診察していませんので、限られた情報から推察した回答であることを前提としてお読みください。

「鼻の下の黒ずみ」を主訴に患者様が来院される場合、最も該当する頻度が高い疾患が「肝斑(かんぱん)」です。肝斑は圧倒的に女性に多く、顔面の中でも特に「すぐ真下に骨を触れやすい部位」に好発する色素斑(患者様からはシミ、黒ずみと表現されることが多い)です。「すぐ真下に骨を触れやすい部位」とは前額部、頬部(特に下眼瞼を除く頬の上半分)、および上口唇(鼻の下)です。これらの部位はそれぞれ前頭骨、頬骨、および上顎骨・前歯を容易に触れることができます。

肝斑の発症に深く関わっている要素は3つあります。

(1)女性ホルモン
肝斑を発症するのが「ほぼ女性のみ」であること(稀に男性例もあります。私自身、これまで2例の治療経験があります)、及び妊娠を契機に悪化する傾向があるため関連性が示唆されています。

(2)紫外線
肝斑部分を無防備に紫外線にさらすと、顕著に悪化します。年間を通してサンスクリーン剤(日焼け止め)を使用すること、4~9月は帽子や日傘なども併用することが重要です。

(3)摩擦刺激
前述の「すぐ真下に骨を触れやすい部位(前額部、頬部、および上口唇)」とは、顔の上で手を滑らせた際に、皮膚に力がかかり易い部位に相当します。このことからも分かるように、摩擦刺激は肝斑の発症と深く関わっています。同様のメカニズムで発症する疾患として「摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)」があります。これは「ナイロンタオルなどで背中を強く擦って洗い続けていると、肩甲骨部分の皮膚が黒ずんでくる」というものです。

摩擦刺激を避けるポイントとしては、「クレンジングや洗顔時に手で顔を擦らない」ことです。泡を乗せるように洗顔し、タオルで拭く時も押して水分を取り除きましょう! 顔に対して「縦方向に手を上下させて皮膚に力を加えること」は厳禁となります。肝斑を発症する方は無意識のうちに顔を擦りすぎ、自分自身で悪化させてしまっています。その他、「美顔ローラーで強く力を加える」や「コットンを使用して化粧水をつける」というのも避けたほうがよろしいかと思われます。

次に治療方法を解説します。

(1)悪化要素を避ける
前述の3点のうち、「女性ホルモン」についてはその影響を取り除くことはできませんが、「紫外線」と「摩擦刺激」についてはご自身の努力で対応することができます。すなわち紫外線と摩擦刺激を避けるという「生活習慣の改善」が治療する上で必須となります。

(2)内服治療
ビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸の内服が有効です。

(3)外用療法
当院ではビタミンCローション、トラネキサム酸ローション、ハイドロキノンクリームをご用意しています。

(4)自費診療
上記(1)~(3)が基本となりますが、これらを行なっても改善しない場合は「自費診療による施術」を検討することとなります。具体的には「ケミカルピーリング」や「レーザートーニング(QスイッチYAGレーザー)」が有効です。

回答は以上となります。
ご検討ください。

どうぞよろしくお願いします。



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