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1歳児に増えた水いぼ 何とかなりませんか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

1歳10ヶ月の娘の水いぼについて相談です。

半年ほど前、背中に1つ水いぼができました。小児科の診察では様子を見ましょうとの事でした。ところが最近になり急に数が増えて、脇腹から背中に30-40個ほどになってしまい、これからも増えそうです。

まだ水いぼが3つくらいのときに他の皮膚科を受診した時には、
○ピンセットでとるための麻酔テープは3歳からしか貼れない
○液体窒素の治療には年齢が微妙(もっと赤ちゃんか、大きいかが良かった)

との診断でした。本人は気にしていないので、成長と共に治るのでしたら様子見でも良いのかと思いながらも、毎日悩んでおります。

ほとんどが1mm程度のサイズで、たまに少し大きくなると赤くなってそのまま消える物もあります。しかし増殖のスピードの方が断然早くて心配しています。

現在までに小児科で処方された紫雲膏、個人で購入した木酢液は試しましたが効果は感じていません。

1歳児の水いぼ治療方法について、先生のお考えを伺いたくご連絡いたしました。本来なら受診すべきだと思いますが、何かアドバイス頂けましたら幸いです。お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願い申し上げます。

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせいただきありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

お問い合わせの「1歳児の水いぼ(伝染性軟属腫)治療」について回答いたします。

水いぼをピンセットでつまんで取る、いわゆる「摘除術」に対しては、皮膚科医や小児科医の間でも賛否両論あるところですが、私自身は「他院において経過観察を勧められた患者様が100個以上に増えてしまい来院された」という経験を数多くしているため、これまでは年齢にかかわらず積極的に摘除術を行ってきました。

しかしながら、摘除術は痛みを伴うため、動く患者様を数人のスタッフで抑える必要があり、大声を上げて泣いてしまう患者様からの「飛沫感染リスクの上昇」が懸念されます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を抑制する観点から、当院では現在、摘除術を一時的に中断しております。

摘除術に代わる治療方法として、2020年4月より水いぼに対する新規外用剤「3A M-BF CREAM(15g ¥2000・税別)」の取り扱いを開始しました。3A M-BF CREAMは「銀イオン」を配合したクリームです。銀イオンは強力な抗菌作用を有しており、低濃度であっても細菌、真菌、ウイルスに対して効果があることが報告されています。

水いぼはウイルスによる病気であり、3A M-BF CREAMの臨床使用では「2〜3ヶ月間の外用にて、約80%の症例が治癒」という結果が報告されています。詳細は下記3Aims公式ページをご覧ください(『公式サイト>資料・文献>銀イオン配合抗菌軟膏の伝染性軟属腫への臨床試用(一部抜粋)PDF形式』に詳細が記載されています)。

3Aims公式サイト

これまで当院にて摘除術をお受けになって頂いていた患者様におかれましても、新型コロナウイルス感染症が終息するまでは「3A M-BF CREAMによる外用療法」への切り替えをお願いしております。

2020年4月上旬からの約2ヶ月間で3A M-BF CREAMを約40本ほど処方し、1ヶ月後の経過観察として来院された方々の具合を診察させていただきました。まだ1ヶ月間の使用ということもあるせいか、効果にバラツキはありますが、大体の方が「ある程度効いている」と判断することができました。具体的に表現しますと、「一部は消えたが、残っている部分もある」という状態です。

これまで水いぼに対して有効な外用薬がなかった状況を考えると、これは画期的とも言えるのではないかと考えています。もちろん水いぼは自然治癒もあり得る疾患であるため、3A M-BF CREAMの効果だけでは無いかもしれませんが、これまでずっと存在していた水いぼが使用1ヶ月間で全て消えたという患者様もいらっしゃるため、3A M-BF CREAMはある一定の効果をあげていると考えられます。

回答は以上となります。
ご検討ください。

どうぞ宜しくお願いします。



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