アナウンスBlog
1.212024
1歳8ヶ月ですが先天性ホクロへの冷凍療法は可能ですか?
患者様よりお問い合わせを頂きました。
1歳8ヶ月の息子の左頬に生まれつき1センチほどのホクロがあります。
液体窒素での治療法があると拝読し、1歳を大幅に過ぎてしまっていますが、完全消失とまでいかなくても2-3回でも少しでも薄くなるのならば是非治療を受けたいと思っております。
しかしながら、理解力がついてきて病院など本人が痛い怖い気配を感じると結構暴れます。
顔なので暴れると治療が難しいのではと懸念しているのですが、まず1歳8ヶ月という年齢で治療ができる可能性があるか確認させていただきたいです。
可能性があればすぐにでも受診に伺いたいと考えております。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
当院からの返信です。
〇〇様
お問い合わせ頂きありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。ご質問の「1歳8カ月患児への冷凍療法の可否」について回答いたします。
先天性ホクロへの「液体窒素による冷凍療法」は様々な理由より可能な限り早めの治療開始を推奨させていただいております。
しかしながら、本治療は3ヶ月に1回のサイクルで、複数回の治療が必要となってくるため、4〜5回やっていると2歳を過ぎてしまうこともあります。年齢が上がってくると、皮膚が厚くなってきたり、安静保持が難しくなってきたりと、治療上不利な条件が増えてきますが、前述のごとくできないということはありません。
1歳8カ月のご子息への治療を行うにあたり、ご注意いただきたいのは下記2点です。
(1)先天性ホクロが完全に取れない可能性がある
どれほど早く治療を開始しても、様々な条件より完全に取りきれないケースもあるのですが、治療開始が遅くなった場合はその可能性が上がります。この点につきましては、ご質問の文章内に「完全消失しなくとも薄くなるのであれば受けたい」とお書きいただいているので問題はないかと思われますが、再確認のため書かせていただきました。(2)安静保持のため親御様にもご協力いただく必要がある
月齢、年齢に関わらず親御様にはご協力いただいております。ご子息が暴れることを心配されておりますが、皆様暴れますので、その点はご心配ありません。親御様が患児を羽交い締めの様に抱き締め、その他の部位をスタッフが固定する形で治療は行えます。また、手術の様に完全な静止状態を必要としないのも冷凍療法の良い点となっております。宜しければ一度ご来院ください。
診察の上、より詳細に説明させていただきます。
ご希望であれば、初診時に第1回目の治療も行えます。回答は以上となります。
ご検討ください。なお、今後の来院・受付に関する事務的なご質問は、下記までお電話にてお問い合わせください。
Tel:043-423-3552どうぞ宜しくお願いします。
アナウンス Blogカテゴリー
アナウンス Blog
- アトピー性皮膚炎へのデュピルマブ適否と他の対策について2024年11月3日
- レーザー治療後の炎症後色素沈着は一生治りませんか?2024年10月27日
- 先天性ホクロと異所性蒙古斑の治療を同日に受けられますか?2024年10月13日
- 陰嚢被角血管腫の治療後に血栓ができて問題となりますか?2024年10月6日
- ホクロ除去とほうれい線治療はできますか?2024年9月24日