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生後1歳になった子どものホクロ除去は可能ですか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

生後1歳になった子どものホクロ除去を希望しております。遠方の為、通院前に治療可能か確認したく、すみませんが質問をさせていただきます。

右の前腕に生まれつき1cm程のほくろがあります。保育園に通いだす前に、友達にからかわれたりしないか心配で除去希望です。

大阪の他の病院では治療中じっとしていれる小学生くらいの年齢になるまでは、治療はできないと断られてしまいました。

ここのホームページのQ&Aでは6ヶ月の赤ちゃんでも抑えて治療できると書いてあったので、できたら治療していただきたいと思い、相談させていただきました。

よろしくお願いいたします。

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「1歳児の先天性ホクロに対する治療」について回答いたします。

先天性ホクロに対する最も確実な治療は手術(切除&縫縮)です。先天性ホクロは後天性のものよりも真皮の深い部分にまでホクロの細胞が存在しているケースが多いため、一括して除去することを最優先として考えると手術に優る治療はないということになります。

一般的には「1歳を過ぎたら全身麻酔をして手術的に摘出しましょう」と言われることが多いと思います。従いまして、「6歳以上の年齢になるまでは治療ができない」というのはかなり遅めな印象なので、別の医療機関に相談に行かれるのも良いかもしれません。

当院で行っている先天性ホクロへの「液体窒素による冷凍療法」は皮膚へのダメージが少ないため、複数回施術できるというのが特徴です。前提として、1回あたりのホクロの除去量は少ないものの、複数回行うことによって「改善が期待できる」という治療方法です。

複数回治療することによって完全に取れるケースもありますし、一部残存するケールもあります。そのため治療前の患児の親御様には「治療を受けられた患者様全員において100%取れる治療方法ではありません」と必ずお伝えしています。100%取れることを期待するのであれば、手術以外にありません。

このように冷凍療法は不確実性を伴う治療方法です。大阪からご来院いただけましたら光栄ですし、治療はしっかりと行うことをお約束しますが、治療の性質上、過度に期待されると後々ご満足いただけなくなる可能性があります。

様々な点よりメリット&デメリットをご検討いただければと思います。

回答は以上となります。
ご検討ください。

なお、今後の来院・受付に関する事務的なご質問は、下記までお電話にてお問い合わせください。
Tel:043-423-3552

どうぞ宜しくお願いします。



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