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11.162020
陰嚢被角血管腫のレーザー治療 Before-After!
先日、陰嚢被角血管腫のロングパルスYAGレーザー治療を終了された患者様から、「先生! 私の経過を是非Blogでご紹介下さい」という有り難いお言葉をいただきました。患者様ご自身もインターネット上で陰嚢被角血管腫の治療に関する情報を探すのに大変苦労されたそうで、そのようなご経験から「他の患者様のお役に立てれば」ということでお申し出いただいた次第です。
今回紹介させていただく内容は、インターネット上でも大変貴重な情報になると思います。ご提供ありがとうございます!
記事を作成するにあたり、臨床写真をどのように掲載するかについて色々と悩みましたが、陰部ということもあるため「モザイク処理+図示」と致しました。ご来院いただいた患者様は、診察室において未加工の臨床写真をご覧頂けます。
以下、臨床経過を解説いたします。
陰嚢被角血管腫は通常、陰嚢全体に散在性に発症いたしますが、本患者様の場合は左側のみの片側性でした。当院の治療方針としましては、まず一部分をテスト的に照射し、「治療時の痛み・術後処置・術後経過」などをご経験いただいております。テスト照射から1ヶ月後を再来日とし、治療効果を確認します。特に問題がなければ、全体照射の予約をお取りいただきます。
下に示した図の青枠部分を今回はテスト照射しました。患者様が治療効果を確認しやすいよう、当院では辺縁部分ではなく、中心部分をテスト部位としています。
下の「写真+図」はテスト照射から2ヶ月目であり、全体照射をする直前のものです。テスト照射をした部分の病変が完全になくなり、大変きれいな状態でした。この日は全ての未治療部位に対してロングパルスYAGレーザーを照射いたしました。
治療終了時(全体照射から1ヶ月後)の状態です。全ての病変を取り除くことができました。
陰嚢被角血管腫や静脈湖(口唇にできる血管腫)といった「深在性、かつ大型の血管病変」に対し、ロングパルスYAGレーザー治療は非常に高い有効性を発揮します。私自身はこういった切れ味鋭い治療を大変気に入っています!
【医療レーザー機器による陰嚢被角血管腫の皮内凝固治療】
■治療内容:ロングパルスYAGレーザーを病変部に照射し皮膚内部で凝固させます。術後約3週間の軟膏処置を行い、皮膚の再生を誘導します。
■施術費用:陰嚢全体100,000円(税別)。テスト照射10,000円(税別)。施術費用の他に、別途再診料1,000円(税別)がかかります。
■リスク&副作用:治療部位の内出血、および点状出血を生じる可能性があります。内出血は約2週間で自然に吸収されるため、経過観察のみで問題ありません。点状出血は軟膏処置とガーゼ保護(場合によっては圧迫)にて止まりますが、出血が続く際はご来院いただき止血処置を追加する場合があります。
陰嚢被角血管腫の医療レーザー治療をご希望の方は、是非当院までご来院ください。
ロングパルスYAGレーザー機器と共にお待ちしております!
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