アナウンスBlog
8.302021
稗粒腫治療の際に麻酔を併用できますか?
患者様よりお問い合わせを頂きました。
稗粒腫の除去で質問です。
静岡県在住の姉妹二人ですが、コロナ禍でも通常診察していますか?
そして姉の方が、痛いのは嫌だからと麻酔を希望しています。可能でしょうか?
可能でしたら麻酔の費用を知りたいのと、初診時に前もっての連絡無しで、当日の診察時に申し出れば麻酔をしていただけますか?
ご回答をお待ちしています。よろしくお願い致します。
当院からの返信です。
〇〇様
お問い合わせいただきありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。ご質問の「稗粒腫治療における麻酔薬併用」について回答いたします。
まずコロナ禍における診療体制ですが、当院の場合は通常通りに診療を行っております。
また稗粒腫の摘出治療を行う際の麻酔処置については、現在のところ行っておりません。
麻酔を併用するのであれば、局所麻酔(浸潤麻酔)という「治療予定部位に直接針を刺し、麻酔薬を皮膚内に注入する麻酔方法」を行うことになりますが、これが大変な痛みを伴います。「注射針が皮膚に刺さる痛み」に加え「刺激性のある麻酔薬が皮膚内に浸潤していく痛み」も発生するため、手術時などに皮膚局所麻酔を受けた患者様は一様に「こんなに痛いとは思いませんでした」とおっしゃいます(クリーム麻酔剤やテープ麻酔剤は稗粒腫治療への保険適応がございません)。
痛みの比較は難しいものの、1つの目安としてお伝えしますが、おそらく歯科で行われる浸潤麻酔の10倍以上は痛いと思います。
「皮膚局所麻酔に伴う激しい痛み」と「無麻酔で稗粒腫治療を行う痛み(極細注射針による小切開)」を天秤にかけた場合、私自身は麻酔を使用しない方がメリットが大きいと考えております。
「痛みを避けるための麻酔処置自体が、実は激痛を伴う」という何とも矛盾した話ではありますが、実情をご理解いただけましたら幸いです。
回答は以上となります。
ご検討ください。どうぞよろしくお願いします。
アナウンス Blogカテゴリー
アナウンス Blog
- 魚の目治療後に痛みはありますか? 走れますか?2024年9月15日
- 老人性白斑は薬や処置などで治療できますか?2024年9月8日
- 大型な先天性ホクロに対するレーザー治療は可能ですか?2024年9月1日
- 体幹全体の色素沈着に対するレーザー治療は可能ですか?2024年8月25日
- 小鼻の赤みに対しVbeam治療は受けられますか?2024年8月4日