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先天性ホクロへの冷凍療法後の患部保護期間は?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

赤ちゃんの先天性黒子(ホクロ)の液体窒素の治療について質問です。

現在5ヶ月の赤ちゃんで、右頬に1cmくらいの黒子があります。レーザー治療や手術だと麻酔が必要と言われましたが、液体窒素による治療は麻酔は使用しないと書いてありました。

痛みなどはないのでしょうか?

また治療後はどれくらいの期間治療部を触らせないほうが良いのでしょうか?

費用についてはどれくらいを目安にすれば良いでしょうか?

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「先天性ホクロへの冷凍療法における痛み、保護、費用」について回答いたします。

(1)治療に伴う痛み
液体窒素による冷凍療法のメカニズムは「液体窒素を皮膚に浸透させ、組織を凍結させることによって、その部分に凍傷を意図的に作り、壊死・脱落させる」というものです。ホクロを除去するというのは、皮膚組織にかなりのダメージを加えることに他ならず、当然痛みを伴います。

ただし冷凍療法の痛みは「麻酔なしでもギリギリ耐えられるレベル」と解釈されており、(他の疾患を治療する際に用いられる場合であっても)一般的には麻酔を併用することはありません。これには皮膚への局所麻酔が激痛を伴うことも関係しています。

(2)治療後の患部の保護期間
治療後2〜3週間は表面に薄いかさぶたを生じる期間であり、その間は外から強い力を加えないようにして頂きたいと思います。これまでの治療経験上、かさぶたをお子様がいじってしまってトラブルとなったケースはございませんので、それほど心配されなくてもよろしいかと存じます。

術後の処置としては、抗生物質含有軟膏を塗布していただくのみで、特別に患部を覆っていただくことはしていません。

(3)治療費用
健康保険の範囲内での治療ですので、小児の場合は医療費を助成される関係上、「0〜300円(自治体によって異なります)」がご負担される金額になります。

回答は以上となります。
ご検討ください。

なお、今後の来院・受付に関する事務的なご質問は、下記までお電話にてお問い合わせください。
Tel:043-423-3552

どうぞ宜しくお願いします。



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