なぜ? 皮膚科医が接触皮膚炎(かぶれ)を生じた! | 松島皮膚科医院 | 千葉 四街道の皮膚科・美容皮膚科の専門医

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なぜ? 皮膚科医が接触皮膚炎(かぶれ)を生じた!



先日、診察している最中に何だか患者様の視線を自分の手元に感じたため、パッと見たところ左手の甲が真っ赤になっていました! 「なぜ? 何が原因なんだ、これは??」とよくよく考えてみたら(と言っても、思いつくまで数時間かかりましたが)、分かりました。

原因はゴルフグローブでした。

12月に数回ゴルフをした後、「何だか左手の甲がカサカサするな」と感じていたのですが、ラウンド中に寒い風にさらしているからだろうと軽く考えていました。しかし12月最終週のラウンド後に赤みを帯び、1月のインドア練習後に真っ赤になったことから、ゴルフグローブによる接触皮膚炎(かぶれ)と診断しました。

2019年10月20日に新しいグローブを買い、ずっと使用していましたが、11月中は何も症状を起こしませんでした。12月に入り炎症を起こすようになったため、11月中にグローブの素材に使用されている物質に感作され、アレルギー性接触皮膚炎を生じるようになったものと推察しています。

下の写真がグローブと臨床写真(左手の甲)です。強い皮膚炎が「マジックテープの裏側に当たる部位」に認められため、赤丸で囲った部分が原因として疑われます。

タイトリストグローブでのかぶれ-1

タイトリストグローブでのかぶれ-2

(後日、さらに症状がはっきりとし、よく分かったのですが)炎症症状は病変の輪郭部分ほど強くなる傾向が見られました。このことより、マジックテープを縫い付けるために使用している「白い糸」に含まれる物質が怪しいのでないかと思われました。ちなみにこの白い糸はグローブ内側の他の部分には使用されていませんでした。

Titleist社の名誉のために申し上げると、このグローブが製品として悪かったわけではなく、私の皮膚とたまたま合わなかっただけです。私はよく患者様に「どんなに良い化粧品であっても、使用した方々のうち数パーセントの人には接触皮膚炎を生じる可能性があります」と説明するのですが、このように「皮膚に何かを付着させるという行為」は接触皮膚炎を生じる可能性を引き上げるものなのです。これは衣類・繊維に限らず、生活の中にある全てのもの(化学物質、薬剤、金属、化粧品、日用品、食物、動物、植物など)です。

今回は発症のタイミングと特徴的な症状から原因を見つけ出すことができましたが、接触皮膚炎の場合はなかなか原因を絞り込むのが難しいというのが現状です。特に慢性的に経過している場合など、単に「湿疹」として漫然とステロイド外用剤を使用しているケースも多々あると思われます。

そのようなケースでは、アレルギー性接触皮膚炎の原因究明に「パッチテスト」という検査が有益なことがあります(必ず原因が分かる訳ではありません)。当院ではパッチテストを積極的に行っていますので、ご興味のある方は下記ページをご覧になってみて下さい。



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