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手術痕や肥厚性瘢痕にフラクショナルレーザーを行っていますか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

体の手術痕や肥厚性瘢痕にもフラクショナルレーザーを行っていますか?

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせいただきありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「手術痕や肥厚性瘢痕に対するフラクショナルレーザー治療」について回答いたします。

手術痕や肥厚性瘢痕に対し、当院ではシネロン・キャンデラ社のCO2REという炭酸ガスレーザー機器を用いてフラクショナルレーザー治療を行っております。

ただご注意いただきたいのは、「手術痕や肥厚性瘢痕が治療により完全に正常な皮膚に戻るわけではない」という点です。

これらの病態は手術や外傷などにより真皮に大きなダメージを受けた結果、コラーゲン線維などが過剰、かつ密に増加している状態です。それにより周囲の正常皮膚と異なる性状の皮膚組織(痕)と認識されるようになります。

フラクショナルレーザー治療はレーザー照射により微細な穴(もしくは線)を無数に開け、そこからの創傷治癒を人工的に誘導し、手術痕や肥厚性瘢痕の改善を図る治療ですが、残念ながら受傷前の正常皮膚に戻すことは中々難しいのが現状です。期待できる効果としては「隆起していた病変が平坦化する」、「硬化した傷痕が軟化する」、「周囲の正常皮膚との境界が曖昧になる」などとなります。

このように傷痕の治療は大変難しいことから、当院では複数の治療を併用して効果を高める工夫をしています。具体的には「プラズマ治療(ハイエナジー照射)」、「炭酸ガスメソセラピー」、「ロングパルスYAGレーザー」、「ステロイド局所注射」などです。

単一、もしくは複数治療のいずれにおきましても、時間と回数を要しますので、根気よく治療に取り組んでいただく必要がございます。

回答は以上となります。

ご検討ください。
宜しくお願いします。



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