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扁平母斑には全身麻酔でのレーザー治療になりますか?



患者様よりお問い合わせを頂きました。

はじめまして。○○皮フ科にてこちらを紹介して頂き、受診を考えている者です。


現在4ヶ月の息子なのですが、生後2ヶ月頃におでこに茶色い扁平母斑ができてしまいました。


母斑を取るにはどのような治療になりますか? 

また、レーザーの場合は全身麻酔になってしまうのでしょうか?


家が少し遠いので、治療に何回程度通う必要があるのかも知りたいです。


よろしくお願い致します。

当院からの返信です。

〇〇様

お問い合わせ頂きありがとうございます。
松島皮膚科医院の松島弘典です。

ご質問の「扁平母斑の医療レーザー治療」について回答いたします。



Q.1 扁平母斑を取るにはどのような治療になりますか?

A.1 Qスイッチレーザー治療になります。ただし、ご注意いただきたいのは、扁平母斑は他の母斑と異なり高い有効率が約束された治療ではないという点です。以下に当院説明資料より抜粋したものを転載します。



ーーー  ここから ーーー 

□扁平母斑・ベッカー母斑などの「茶アザ」

・標準的治療回数 1〜数クール(初回は必ずテスト照射)

・治療効果 30%



※注意事項

茶アザは医療レーザー治療に最も反応しにくい疾患です。治療効果にも最も個人差が現れます。大きく以下の3グループに分かれるため、初回は狭い範囲をテスト的に照射し、グループAの方のみ追加治療を受けることができます。



グループA 著効(初回判定日に色調の改善が認められる)

グループB 不変(治療前後で色調に改善が認められない)

グループC 一時的悪化(1〜2年ほど色が逆に濃くなる)

ーーー  ここまで ーーー 



グループA、B、Cはそれぞれ1/3ほどになるため、治療効果(有効率)30%と説明させて頂いております。グループAの方のみを対象として全体照射を行っています。




Q.2 レーザーの場合は全身麻酔になってしまうのでしょうか?

A.2 現在、ご子息様は4ヶ月とのことでしたので、全身麻酔を使用せずにレーザー治療をお受けいただけます。当院では、極端に広範囲な患者様を除き、3歳未満の患者様は全身麻酔なしで治療しています。




Q.3 家が少し遠いので治療に何回程度通う必要があるのかも知りたいです

A.3 前述のごとく治療効果にばらつきがあるため、予め治療回数を設定することは非常に困難です。まずはテスト照射3ヶ月後の判定日が通院目標となるため、照射日以降は1週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後(判定日)の4回は通院が必要となります。


回答は以上となります。
ご検討ください。

なお、今後の来院・受付に関する事務的なご質問は、下記までお電話にてお問い合わせください。
Tel:043-423-3552

どうぞ宜しくお願いします。



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